赤・青・桃

2000年12月19日 火曜日

 スカートのトップページからいらっしゃった方、こんばんは。伝説にはまだまだ遠い、李猛虎です。ムエタイではなくテコンドーです。(爆蹴)

さて、
              *      

 2年ぶりに部屋を片付けてみると、実に色々なモノが出てくる。けだし遺跡発掘作業だ。
片隅から、ホコリ塗れのビデオテープが出てきた。片付けの基本は、いらないもの、場所をとるものを処分することであるから、VHSテープなんかはその筆頭格である。タイトルを見てみると、「98年6月 サークルライブ at高田馬場エリア」と書いてある。あぁ、懐かしいナァ。大学の軽音楽サークルでライブをやった時のものである。
 捨てるのもアレなので、今日ははるばる、サークルの部室まで返しに行った。
「ようみんな。元気か?」
「あ、ミヤモトさん!」「ミヤモトさんじゃないスか!」「お久しぶりです!」
(こう書くとまるで大歓迎を受けているようだが、4人しかいなかった。)
「今日はオマエらにイイモノを持ってきてやったぞ。ホラ。」
「うわー、懐かしそうですね。」「さっそく見てみましょうよ!」
「懐かしいよホント。このライブは確かなぁ、」
ガチャッ。ウイ~ン…
――あっ…。
そこに映し出されたのは、男女のライブ行為であった。
僕の顔はまず青くなり、すぐに赤くなった。
「ミ、ミヤモトさんっっっ!」「こ、これはっ!」

              *      

 時間は2年前にさかのぼる。
 僕は部室から、自分が出演したライブのビデオテープを持って帰った。
「ママン、今日はイイモノを持って帰って来たよ。」
「あらなぁに?」
ガチャッ。ウィ~ン
…。…。
 家族の集う平和なお茶の間が凍りついた。
よく見ると、ビデオテープのラベルは2重になっている。1枚目を剥がすと「桃色ナースの極楽病棟」…。

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              *      

 2年間の歳月が流れ、エントロピーは増大し、ビデオテープは部屋の片隅で僕に発掘されるのを待っていた。
そして昨日、僕はそれを発見…。

 人は過ちを繰り返す生き物だ。おそらく2年後には、また家に持って帰ったり部室で上映して赤くなったり青くなったりする事だろう。

              *      

 サークルで培ってきた、僕のクールなイメージは崩壊寸前である。 (それでも「寸前」と言う事にしておきたい)
しばらく後輩の女のコの顔をまともに見られなかった、気弱な僕。
 日本人が赤面したり、あがったりしやすいのは、ノルアドレナリンの放出を押さえる、セロトニンの分泌が少ないからだそうです。だからなんだ。


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