不良少年犯罪の元凶はヤンキー漫画だ

2000年12月8日 金曜日

▼最近、そう遠くない所で、暴走族の少年による殺人事件が起きた。

▼近年「キレる17歳」と言って、少年の凶悪犯罪が社会問題化しているが、誰もその処方箋を見出せないでいるどころか、原因すら掴めないでいる。したり顔してワイドショーで語る評論家も、阿呆面さげてニュースに出てくる編集委員も、ステレオタイプな通り一辺倒の発言に終始している。曰く、TVゲームのやりすぎで、虚構と現実の区別がつかなくなっている云々。

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▼しかし、暴走族の凶悪化の問題と、ネオ麦茶のようなキレ少年の問題を混同してはならない。この二つは、同じような事件に見えて、その実全く異質なものだからだ。ここの所を履き違えると、白痴評論家と一緒になってしまう。

▼最大の違いは、キレる少年に比べて、凶悪暴走族の問題は背景がはっきりしている事だ。暴走族を凶悪化させた張本人がいる、という事である。

▼それは何か? 現在、最大発行部数を誇る少年誌、週間少年マガジンだ。

▼マガジンは、カメレオンや特攻の拓、湘南純愛組などに代表されるように、一頃から「ツッパリマンガ」「ヤンキーマンガ」で一時代を築いてきた。その思わぬ副作用がここに現れているのである。

▼この仮説を証明する事象もある。例えば「人を殺す経験がしてみたかった」と語る「キレる少年」に比べて、暴走族の少年達は「殺すつもりは無かった」と語る。15年前の「角材、木刀」ではなく、最近では「鉄パイプ、ナイフ」が標準装備となっているにも関わらず、である。
これについて、評論家達は首をひねるばかりで明快な答えを持たない。しかし、ここまで読んだ皆さんならもうお分かりだろう。犯人は少年マガジンだ。

▼大人であれば、「バッカだなー」と笑って読んでいられるこれらのマンガも、判断力や人生経験の乏しい少年が読んだらどうなるか。これらのマンガはいずれも暴走族を必要以上に美化し、格好良いものとして描く。そして主人公達は鉄パイプで後頭部を強打されても腹部を刃物でえぐられても1時間に渡って集団暴行を受けても、死なない。暴走行為を繰り返しても、パトカーを襲撃しても、捕まらない。

▼現在17歳の少年が、5年前からマガジンを読み始めたと仮定しよう。まさしく上記のマンガが花盛りの時期である。そして、小学生は5年生か6年生になる頃、いわゆる「ジャンプ離れ」「コロコロ離れ」と呼ばれる現象を起こし、マガジンやサンデー等の、中学生以上をメインターゲットとするマンガ雑誌に鞍替えする事が多いのだ。

▼少年マガジン編集部、および何も起こらず21世紀を迎えるミステリー特捜班(MMR)には、猛省を促したい。


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