自虐的に流される

2001年1月26日 金曜日

 唐突ですが、ナチスドイツの話を。
 ナチスと言えば、第2次世界大戦時にドイツに第3帝国を築き、電撃作戦と呼称される侵略作戦で、欧州中を恐怖に陥れたファシズム独裁者ヒトラーの政党である。
 その全体主義的統治は、ドイツ国民をさぞ苦しめたのだろうと思っている人も多いだろうが、実は違う。ユダヤ系を除くドイツ人は、ヒトラーに心酔し、熱狂的に歓迎していたのだ。
 事実ナチスはクーデターその他の非合法な手段で政権を手にしたのではない。民主主義に乗っ取って、選挙で票を集め、議会政治の場に台頭したのである。つまり、時代が、国民が、ヒトラーの出現を望み、歓迎したのだ。

 現在、ドイツ国民は「悪いのは全てヒトラーだ。我々は騙されていただけだ」と強硬に主張しているが、これは欺瞞である。
 脱会したオウム信者が「悪いのは全て麻原だ。我々は騙されていただけだ」と言っているのと何ら変わりはない。

 この例で何が解るかと言うと、騙され、流されるのはとても気持ちのいい事なのだ、という事である。
 動物の脳には、本能的に、周りと同じ行動を取ると安心するようにプログラムされている部分がある。これはシマウマの生存戦略やマグロの回遊などに見る事ができる。
 人間もその例外ではないし且つまた、サッカーの国際試合などを見ても解る通り、そこに集団熱狂の要素が加わると脳内麻薬の分泌によって多大なる陶酔感を得る事が出来るのだ。
 つまり、流されるって気持ちいい。

 しかし僕もまた、冷めたときにはこう言うだろう。「悪いのは全て加護だ。僕は騙されていただけだ。」と。

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 ただ、ドイツ人やオウム信者は無自覚に流され熱狂し、僕は自覚的に流される、という点に隔たりがある。
 この違いは大きい。

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でも加護ちゃんに罪はないので、つんくにしとこうかな。悪いのはヤツだ!


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