だから悲しみさえも想い出だね

2001年2月6日 火曜日

バンドを脱退しようと思った。理由は簡単。僕は、音楽が無くても生きていけるからだ。
音楽家なんてものは、音楽が無いと生きていけない人間がやるべきだし、作家だって文章を書かないと死んでしまうような人間がなるものだろう。
僕は、音楽が無くても生きていける。
こんな人間が、プロフェッショナルとして音楽を扱っていく事が出来るだろうか。という、至極真っ当な動機からの自問自答。

「バンドを脱退しようと思った。」
「なんで?」必ず聴かれるのが理由である。
これはなかなか難しい質問で、多くの人は「音楽性の違いで…」と逃げる。

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僕はそんな逃げをうつつもりも無く、大体、やっている音楽の好みは合致していたので正直に話した。
「自分はプロでやっていける人間じゃないと気付いたから」

全然伝わりませんでした。うーん。
バンド脱退の難しさは、自分が辞める事によって、自動的に相手の活動をも中断させてしまうところにある。要するに、彼らは僕がいないとやっていけない。(字義通りに)

しかし不思議なもので、ずーっと葛藤していたのに、「やめたい」と一旦口にしたら、今までのもやもや感が吹き飛んでしまった。
そして、相変わらず毎週スタジオで練習をし、ライブをこなし、状況は全く変わらない。

バンド経験者は解ると思うけど、バンドの人間関係と恋愛の状態はそこはかとなく似ている。
脱退(別れ)を切り出す時の気まずさ。引きとめるメンバー(恋人)。共に歩んだ想い出、記憶。

どうも、彼らは僕をなだめてうやむやに流してしまおうとしている雰囲気がある。そしてそんな僕もうまく流されそうになっている。
まずい。このままだと、「辞める」というのは、ケンカになる度にお約束のように「別れる!」とか言うくせに結局次の日は仲良くしてしまっているありがちカップルのようになってしまう!

でも、なんだかんだ言って、結局アタイもあの人が好きなのよね。


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