バンドンの魔女

2001年2月9日 金曜日

ベストセラーの児童書、ハリーポッターが市民団体から抗議をうけているそうで。 >ソース
何でも、文中に「先天的な疾患に対する差別的表現」があるそうな。
朝日の文章を読んでも、その表現がなんて言葉だったのかが全く解らない。ここまで報道機関としての役割を放棄した新聞も珍しいよ。
自分で調べようにも原書で読んだので、探すのがだるい。
そこで、僕らの未来ツール・インターネットで調べてみたところ、兎口(みつくち)というものだったらしいという事が判った。

P438 「バンドンの泣き妖怪を追い払った魔女は兎口だった。」

(兎口(みつくち)…先天的奇形で、上唇が二つに裂けているというもの)

「バンドンの泣き妖怪を追い払った魔女は先天性口蓋裂症だった。」
すると何か、こう書きかえれば問題が解決するとでも言うのだろうか。
もう、あちこちで言い尽くされている事なのであえて言うのも阿呆らしいのだが、差別表現は、使用者に差別的意識があるかどうかのみが問題なのであって、言葉自体を禁忌としても何も変わらないんだ。
表現を無くしても、差別は無くならない。

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A.彼は、事故で片輪になったのにめげずに仕事を頑張ってるから尊敬するよ
B.お体が不自由なクセに偉そうにしてんじゃねぇよこの身体障害者

AさんとBさんと、どちらが差別的表現を使っているのでしょうか?
こんな小学生にも解る質問が、教育及び出版放送業界の人にはいまいち判然としないらしいです。
0ハノノハ0
(´ⅴ`)<きっとバカなのれす。

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このニュースが、英国でもちっちゃく報道されたりしたらどうしよう。恥ずかしさと申し訳なさで一杯です。
でも、43都道府県のうち、この指摘を真に受けたのは3県だけ、ってのが救いかな。

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真面目系の文章で獲得した読者を、モー娘ネタ連発で失い、開き直ってモーリンクに登録したのに今度はマジネタに戻る僕。ああ間が悪い。
0ハノノハ0
(´ⅴ`)<やっぱばかなのれす。一緒れす。

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今日のカミングアウト
ネジ氏(2/7) 福田氏(2/9)
やはり傾倒の仕方が皆似ている。そっくりだ。
数週間前まで1ミクロン程の興味ももっていなかった人々(僕も含めて)が、次々と急激に転んで行く。
あたかも、崖へと連なって歩くレミングスの群れのように。

僕らは一体どこへ向かっているんだ?
これは、ユングの言うシンクロニティとか、たまたま時代性がマッチとか、ベスト盤の販売戦略とか、ミニモニの洗脳効果とか、それだけではない何かを感じる。考えろ。考えるんだ!

…。

…。

うむむ…。 (ミュージックエンタで牛乳の話をする辻ちゃんの話を横で聞いている加護ちゃんの表情がかわいいなあ。)


@ @ 追記

この話題について、サイトで引用言及してくださったがいます。
そちらの文章のほうが多分真っ当な主張だと思いますが、僕が「表現を無くしても差別自体はなくならない」と書いたのは、イクォルで「言葉だけじゃなく、差別意識も無くさなくちゃ!」と繋がる発言ではありません。
僕は、人間が例えば二十日鼠にでもならない限り、差別意識なんて無くなるわけがないと思っています。(むしろ、無くすべきだという大前提自体おかしいとも思う)

差別的表現規制に関して言えば、言葉の言い換えによってお茶を濁そうという行為自体が気に食わないのです。しかもそれがただの言葉遊びに堕しているのみならず、日本語の言語的多様性、柔軟性をも奪う行為なわけです。
僕が言葉狩りを嫌う理由と言うのは、まさにそこにあるわけです。


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うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (まだ評価されていません)
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