大般若長光

2001年10月8日 月曜日

 HN[健さん]という方から、「侍魂はこれからどこへ向かえば良いのでしょう?」という相談メールが寄せられました。いや、無論このサイトに寄せられたわけではないんですが(本当はかまくら)、ちょっと僕も勝手に考えてみたいと思います。
 10/7、僕はふと侍魂にアクセスしました。すると今回は、久しぶりに「練り込んだネタ」を披露しているようです。
 方向性に悩む[健さん]が、画像ネタに活路を見出したのは当然の帰結であり、社会的ニーズを考え併せても、それは正しい選択と言えると思います。
 つまる所、かつてYahoo!が見出した通り「侍魂はヒットマンや日記ではなく、先行者」なのです。良くも悪くも。
 では、恐らくポスト先行者を期して書かれたであろう今回のネタを紹介します。

 これです。

 追いついてない。ちっとも追いついてないよ。

 ひょっとすると、[健さん]はこのネタに何らかの難解な含意や痛烈なアイロニーや残酷なアンチテーゼ等を込めているのかもしれません。(あるいは、「追いついてないよ」というツッコミの為の布石、という風にも読み取れるかも。つまり、ASIMO=先行者ネタ、先行者=だんご3兄弟ネタ、というメタファー自虐か。これ解りづらすぎ。俺深読みし過ぎ。過剰なアクセスを減らす為…?いやいや…)
 ただ、そういう裏がもし有ったとしても、多分
理解出来る人間はせいぜい0.000000001%といった所でしょう。(僕が鈍いだけかもしれませんが)

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 踏み出した方向自体は間違っていないと思うのですが…。今日は、本気で健さんの悩み、そして侍魂という現象と向き合ってみようと思います。

 まず、あなたは毎日更新に向いていないのでは。自分でも「サイトを始める2ヵ月前からじっくりネタを貯めていた」と発言している通り、きっとあなたに向いているのは気ままな更新。「時間がある時」ではなく、「ネタがある時」の更新。本当のゲリラ更新です。
 その為には、週刊が妥当なラインかと思われます。
 そしてもう一つ。あなたには、突出した重圧と戦う前にその過剰なアクセスを他サイトにも振り分け、WEBテキスト文化自体の底上げ、発展に寄与する事が可能です。勿論、これはあくまで「可能性」。「義務」ではなく「権利」に近いものです。これはあなたにしか出来ない事だからです。(また、「アクセス数」は振り分けたからと言って自分の分が減る性質のものではない、という事も付記しておきます。)

 以上を踏まえて、いくつか改革私案をまとめてみます。

1.週刊更新にし、5日間は投稿日記を載せる。
 以前「代打日記」という慣習がありましたが、その拡大版とでも申しましょうか。以前侍魂において行なわれた「トップ絵募集」のように、「トップ日記募集」をするのです。あなたの仕事はそれらに目を通し、選別する事。これによって、多数の良質サイトが陽の目を見ることになるでしょう。(十中八九は売名目的の塵でしょうが)
 ここで重要なのは、自分の一番気に入った物と、一番気に入らなかった物を選ぶ、という事です。気に入った物のみを選んでいては、どうしても偏りが出てしまう。
 空いた時間(もしあれば、の話)とエネルギーは、トークショーやイベント、グッズ販売や出版等の、アクセス数を金に転化する企画活動に費やします。

2.隠しサイトを始める
 「侍魂の健」を完全に隠したサイトを新規でもう一つ始めます。そこでは、自分の素性、侍魂に繋がるような匂いは一切断つ。ゼロからのスタートで、10人程度の閲覧者を前に気ままな日記を書いてみる。
 ある漫画家が、編集者に「二つの連載を持って、それらを競わせろ。それによって自分のレベルが上がる。」と助言されたそうです。なるほど。これは金言だ。新サイトで打倒侍魂。

3.「だんご3兄弟」を[薦]から外す
 あれはあんまりだ。

 1によって、テキスト文化の発展と自らの精神安定作用が得られるはずだ。2によって「自由なサイト運営」を取り戻せるだろう。そして3によって、侍魂の名誉が保たれる。

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 例え誰も望まなくとも、「最近流行りの日記系=侍魂・先行者」という声が圧倒的にイニシアティヴを握っている現状。
 日本文化を愛する国粋者(そして日記文化を愛するテキスト者)の僕としては、侍魂には、「」「」の名に恥じないサイトになってもらわねば困るのだ。それが出来なくば、サイト名を変えて欲しい。
 健・・・。後戻りは出来んぞ。

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 他にも相談したい人、悩んでるみんな、フォームから送ってネー。


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