凹『凸□』

2001年10月17日 水曜日

少し前の話になるが、アフガンへの攻撃を開始する時に、ブッシュ米大統領が演説をした。「グッドアフタヌーン」で始まった例のアレである。内容は特に目新しい所は無かったのだが、僕はあれを聞いて純粋に「羨ましい」と感じてしまった。
 兵士達に向けた部分に対して、である。

曰く、われわれは、軍服を着る者たちに多くを頼む。愛する者たちを残し、はるばる遠くに移動し、負傷の危険を冒し、生命という究極の犠牲にも準備をするよう要請する。

 彼らは献身的であり、名誉ある者たちである。彼らはアメリカの最良の部分を代表であり、我々は彼らに感謝する。

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 わが軍のすべての兵士に対して、私は次のことを言おう。あなたがたの任務は明確に定義され、その目的ははっきりとしており、到達地点も正当なものである。あなたがたは私から全幅の信頼を寄せられ、任務遂行のため必要なあらゆるものを与えられるだろう、と。

 大統領にここまで言われて、さらに国民の熱狂によって送り出されれば陰惨な戦闘行為とはいえ働き甲斐もあるというものだろう。
 こうしてわざわざ長々と米大統領の演説を引用したのは、「それに比べて日本は…」というようなありきたりな事が言いたいが為なのだが。
 ブッシュJrが「正義は君達と共にある」と言って兵士を鼓舞している間、国会では相変わらず武器を持たせるなだの危険なとこへ行け、行くなのととPTAレベルの議論に終始している。
 そして首相は大陸に渡って、相変わらず「謝罪と反省」を繰り返して来た。

 近日公開される映画「ワイルド・スピード」の出演者が、そのインタビューで「幼い頃は、誰だって警官とカーレーサーに憧れる。僕はこの映画でそれを叶えた」と言っていた。これもまた、実に羨ましいものである。今の日本で、果たしてどれくらいの少年達が「おまわりさん」に憧憬を抱くだろうか。
 軍人や警官(フォース)が尊敬される社会というのは、ネーション、国民国家として最も健全な状態である。

 亡国のイージスはどこへ向かうのか。

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 と大層な事を言ってみたものの、僕はと言えば夜通しテトリネットの6人対戦なんぞという馬鹿馬鹿しいものに興じていた為、すっかり朝です。これから寝ずに学校へ行こう!と思ったものの、どうも鈍色の空模様が僕の決心と足を鈍らせます。あぁ。しかし、人間とはえてしてそういうものなのかも知れません。


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