販促ディスクレビュー

2001年11月30日 金曜日

■あの日の気持ちは
 松浦亜弥の新曲『100回のキス』は、良い。
 重戦車のごとく疾走するリズムに、超絶技巧的なリフ。ソロではジョージ・リンチばりのカミソリギターが耳をつんざき、そこに魂がほとばしるかのような松浦のシャウトが覆い被さる、無く子も黙るヘヴィメタル・ナンバーである。
 …というのは勿論ウソなんだけど、すこぶる良い。
 まず、メロディがとても良いのだ。どこか寂しげでありながらキャッチーな美しいメロディが、すっと心に染みこむ。サビではよく練りこまれたコーラスワークが曲をひきたてるし、全体を通しての男声と女声のコーラスのバランスも良い。

 4枚目となるこの曲の持つ意味は大きい。
 今までならB面に収録されていたような、しっとりとしたミディアムテンポの曲である。では新機軸に挑戦かと思いきや、実は、この曲は幻のデビュー候補曲だったのだ。
 しかし、デビュー曲にはやはり元気で明るい、ポップな曲が使用された。その手の歌は、概して歌いやすいし売りやすいから。
 そして100回のキスの発売は、松浦にこの曲を歌いこなす実力がついたことを物語っている。

 もう一つ、見逃せないのは歌詞の良さだ。

心まで入らないで 別に隠してる訳じゃないよ
誰かみたいに 面白く話せないだけ
それ以上のぞかないで 別にイヤだって意味じゃないよ

 この歌は、女のコの揺れ動く心情を歌ったものではあるのだろうが、それは決して少女期に特有のそれではない。
 相手を理解したい・されたいという期待と同時に、他者に心の中まで入られる事に対して感じる恐怖、この境界線のようなものは、誰でも感じたことがあると思う。何人にも冒されざる聖なる領域。心の光。
 そう、ATフィールドは、誰もが持ってる心の壁なんだ。

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 それにしても、今日のMステを見ていて思ったのだが、あの衣装はどうかと思う。
 例えば2ndシングル『トロピカ~ル
恋して~る』ならば、夏・南の島…という事で、水着を模した露出の高い衣装を着ている必然性はあった。
しかし冬の歌でマフラーまでしてるのに、ヘソ出しノースリーブってのはないだろう。
 衣装として個人的にベストだと思うのは、デビュー曲『ドッキドキ!ラブメール』のジャケ写で見せたような、ジャージにジーンズのような服装である。あれは可愛かった。(しかし、その時のデビューイベントではノースリーブ・ヘソ出し・ミニスカートの衣装で『Gパン履くのになーれーたー』と歌っている松浦を見て、僕は正直軽く失望した。アイドルと露出度の関係というのは実に難しい)

 勝手に提案させてもらうなら、この曲の衣装は白いダッフルコート。これ。(ただし照明の下では暑すぎるかもしれない。その辺は素材と造りでカバー。)

 松浦亜弥にヘタに「アーティスト路線」を歩んで欲しくはないが、今のような正当派(=ブリブリ)の路線には疑問を感じざるを得ない。
 それは、彼女の持つ類まれなる音感や、支持ターゲットが非常に限定的される事、曲との一致性等から来る。

しかし、僕はそれ以上に、彼女のカメラ向けに作りこまれた笑顔よりも、ふとした時に見せる素の表情に大きな魅力を感じてならないからだ。

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∋oノハヽo∈
 (  ´ⅴ`) <・・・・・・。 (じとーっ)

僕 <う・・・・・・。 (の、ののちゃん…。)(1211字)

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