そのまま僕はじっと空を見上げてる

2001年12月30日 日曜日

 今日も朝がた家に帰り、朝刊を読んで寝ようとしたんですが、一面トップに目をひかれました。
「パソコンでコピーできない音楽CD、日本でも02年発売」
 技術的には大いに可能で、欧米では既に流通しているそうです。やっと音楽業界が重い腰をあげたようですが、遅すぎたというべきでしょう。まず、日本独特の「レンタルCD」という商売からしておかしい。コピーしてくれと言ってるようなものではないか。
(どうやらこの記事を書いた人はあまりPCに明るくなさそうで、ソースも「業界関係者」。記事の出来としては日刊ゲンダイレベルなんだけど、どうやらそういう事らしい。こんな記事、一面トップにすんなよなぁ。(ゲンダイさん本当にごめんなさい))

 おそらく、CDから直接のデータ吸い出し、MP3化が出来なくなるという事のようです。
 さあ、困りました。億千万のMX愛好者の悲鳴が聞こえてくるようです。
 が、僕はこのニュース、かなり好意的に迎えます。
 僕もMXの利用者ではあるけれど、実は大嫌いなんです。
「○○って曲、聴いた?」とたずねて「落として聴いた」と言われると、不愉快な気分になるくらいです。
 CDが売れなければ、資金が入らなければミュージシャンは質の高い音楽活動を続ける事が出来なくなるのです。
 僕が音楽の道を断念した理由は、「将来的に音楽ではメシが食えなくなるだろう」という危機感から、…というのは多少嘘ですが。
 数多のミュージシャンたちが曲を一曲作るのに、CDを一枚作成するのに、どれだけの労力と人手と資金がかかる事だろう。
「音楽」には色も形も無いけど、「ある」んだ。タダじゃないんだ。僕は「MX好きの”音楽好き”」を決して信用しません。
 楽曲に対して1円の対価も敬意も払わずに「ファイル」として共有するなどというのは、音楽に対する冒涜です。音楽を愛してたらそんな事できないはず。
(…と言いつつ、僕も涜神三昧の日々なんですが。罪悪感を持ちながらもやめられない、止まらないってのは何かに似てますね。)

 浜崎あゆみのCDが売れてモーニングのCDが売れないのも、PC、CD-Rの普及のせいなのではないか。(つまり、前者の主用購買層は女子高生、PC持ってない。後者の主用購買層は金の無い小中学生か、PCを持っている20代男性。この辺はニンジン戦線11/6とほぼ同意見。)

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 日記アワード、決定しました。プロデューサー寺井さん、お疲れ様。

 実は、僕が選んだ日記はこの3つです。
 1=九十九式、9月12日「爆笑問題のチンポ原論」(原宿作)
 2=Ai
Kikuchi Official Web Site
、9月11日「とんでもない事件
 3=Not Found4月7日

 そして、あちらにも載ってましたが選考理由はこれ。
2001年、最も印象に残った事件と言えば、全米を震撼させたテロ事件。上記1、2は、対極的だがいずれもその事件に真っ向から取り組んだ作品である。当時、こういう問題を取り扱うのは難しいと、多くの日記書き達がしりごみをし、「ご冥福をお祈りします」と通り一辺倒の弔辞を掲げるくらいの行動しか起こせなかった。
 1は、徹底した不謹慎を貫くことで日記言論空間に風穴を開けた。今では、事件を笑いにしてしまうのもある程度までならアリ、という雰囲気はあるが、この作品が事件の翌日に書かれたものである事を考えると、改めて驚かされる。
 2は、事件当日に書かれたものである。これも真っ向から事件と向きあったものであるが、たった数行に込められたあまりにイノセンスな思いに、我々は事件をネタに笑ったことを恥じてしまうのである。
 3は、今年最も流行った文章のうちの一つである。「吉野家ネタ」と言えばピンと来るだろうか。この文章のコピペ・改造ネタは、WEB上各所で多いに流行したが、実はれっきとした作者がいた。何も、2chの名無しさんが考えた文章ではなかったのだ。他の日付の日記も、作者独特のリズム感に溢れたグルーヴィな文章が展開しているが、この吉野家はやはり傑作。

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 2を選んだのはネタでも冗談でも皮肉でもありません。
 僕は菊池亜衣さん自身にはほとんど興味はないのですが、この日記は良い。確かにこの上なく稚拙ではあっても、小利口な大人には決して書く事の出来ない、みずみずしい感性がここにはあると思います。「面白い」とかそういう次元の話では無い。
 素直に、今年最も印象に残っている3つを選びました。

 もう一つ日記アワードについて。
 実は当サイトの日記も選ばれていました。11月29日「斬鉄剣擁護論」。
選んでくださった方には申し訳無いのですが、僕が一年間書きつづけた日記の中で最もよかったものがアレ、と言われると少し落ちこみます。
 書いた人間が言う事ではないのですが、こういう「他サイトイジリ」は、その自己完結性の低さや品の無さから、「日記の外道」だと思ってます。恥ずかしいので、出来る事なら変更要請か候補辞退をしたかった。しかし、自分が書いた文章を読み手がどのように解釈するかは自由、というのも方針の一つなので、しょうがない。
 
 日記アワードで初めて九十九式を知った人も恐らく沢山いる訳で、その人達に向けて「ウチはこういうサイトです」と胸を張って見せる、名刺代わりの文章じゃないよなぁ…という事です。

 じゃあ、僕が今年1番良く書けたと思うのってどれだろう。あ、丁度いい。明日は「2001年日記収め」の大晦日なので、ついでに振りかえってみます。

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 あ、最後にもう一つ。「ZAKZAK、田代のニュース」は無ぇよ。
 ネタを選ぶのが選考委員の仕事なのに、「選ぶ事」自体を「ネタ」にしてどうする。寒いです。

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・告知
 2001年度下半期・九十九式読者アンケート
 まだ募集してまーす


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うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (まだ評価されていません)
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