ハロモニ騒動

2002年1月15日 火曜日

 今日、Oh-So-Ro後の爆笑問題のラジオを聞くとはなしに聞いていたら、モーニング娘.の話になった。
 太田は、10代の女のコ達が、自分達の中で誰が慕われているか・嫌われているかといった話題を「ネタ」としてカメラの前で話せるという事を高く評価していた。
「彼女達はさ、バラエティで何が求められているか、トークの定石みたいなのを解っているんだよ。ここでこう来て、こう落とす、みたいなさ。」

 しかし、その「定石」と完全に無縁な子が2人だけいる。辻希美と、吉澤ひとみだ。

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 飯田握手会騒動の影に隠れているが、先日放送された「ハロモニ」のダンス対決の余波が、じわじわと波紋を広げつつある。ダンス対決自体の、矢口のエロさや吉澤の寒さについても言及したい所ではあるが、紙幅の都合上ここでは省く。
 今日とりあげるのは、その後のごほうびのシーンでの騒動である。以降これを「ジャンボパフェ事件」と呼ぶことにする。

事の顛末は、以下の通り。

中澤「さー、それではごほうび用意いたしました!こちらです!」
ジャンボパフェ登場
一同「うわーー」
中澤「はい食べてー。どうぞ食べてくださーい」
中澤「この勝利の味はみなさん、いかがですか?」
一同「おいしー!」
中澤「辻ちゃん、気持ちは?」
辻 「んー、うまーい」

 (一同、嬉々としてパフェを食べている。敗者チームにカメラが切り替わる)
矢口「あんなん食ったら太るもんなー」
加護「そうだよなー」
辻 「ふとるふとる言うんじゃねぇよ!

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中澤「なんで辻ちゃん怒ってんの?」
安倍「なんつったの?」
中澤「辻ちゃん、勝利の一言をもう一度」
辻 「最高だね、勝つって♪」

 しかし、これを普通に見たら「相変わらず辻ちゃんはエキセントリックだなぁ。あはは。」で終わりだ。辻は結構本気で腹を立てている(ように見える)のだが、それも普通は理解できない。「何、いきなりキレてんの?」となる。中澤の疑問は、視聴者の疑問である。
 実はよくビデオを見ると、どうやら背後に色んなやりとりが隠れているらしいのだ。そこで現在ネット上には、この事件に対して色々な推論が飛びかっている。
おおまかな論点は、
1.責任の所在
2.加護の発言内容
3.後藤の発言内容 …である。
 しかし、「発言内容」に関して、聞き違いやミスがあまりに多いために、その多くが無効化されている。前提条件が間違っていたら、推論は意味をなさないのだ。2chで定説とされているテキストも、空耳と穴だらけ。

 そこで、完全版とも言うべき発言内容を作成してみた。是非、これを見ながら自分の耳で確認してみて欲しい。

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1.ののたん天使
 食いしん坊食いしん坊と言われつづけている辻だが、実はビデオを良く見ると、自分が食べるより先に、まず中澤に一口目を食べさせてあげようとしてスプーンを差し出している。まさに辻は「とってもマイペースな、モーニング娘の天使(@安倍)」だった!(しかし中澤は拒否。なんだよ、食べてやれよバカ)

2.後藤の発言内容
 後藤は、辻に対して「(そんな風に言うと)喧嘩になっちゃうよ?」という主旨の事をそっとささやいてフォローした、という説があるが、これは誤りである。後藤は最初から言い争いには全く関せず、発言内容は全てパフェに間する事であった。問題の発言は、「それ□□□□□の?」と疑問系である。

3.加護の発言内容
加護の持つ、辻と同一視される事に対する反感の根は深い。年末の仕事でも、浜田(DT)にそっくりやそっくりやと言われ過ぎて落ちこんでいた。いくら仲が良くなっても、この部分は「寺合宿」の時から少しも変わっていない。二人はライバルなのだ。
そんな加護に対して、安倍が「(辻のように)泣くなよー?泣くなよー?」と煽りを続ければ、反感からあのような悪態をつくことは当然の帰着である。

4.安倍、矢口の責任
 普段の矢口は頼れるしっかり娘だが、とりあえず笑って場の流れに適当に合わせて悪ノリしてしまう傾向もあるように思う。
そんな矢口には、次の言葉を送っておこう。「こら矢口ー!お前もう19歳やろがー!」
 問題は、主体的に煽っていた安倍である。今回もやきそば事件の時と同様、加護の表情をモニターで確認した安倍が真っ先に「加護ー、泣くなー?」と声をかけている。これは、加護を気遣っての発言ではない。ただからかっているだけだ。
 いや…そんな事はないか。多分、普通に発言しているだけなのだろう。彼女に悪意はない。
 ただ、自分の発言や相手の気持ちに対する配慮が足りないだけなのかもしれないが、しかしこういうのが1番困りものだ。悪意はないのだが、いつも一言多い安倍。最後の発言も編集で音量をしぼるべきである。誰の耳にも不快なだけだ。
 人に傷付けられた事のある人間は、人の痛みが解る優しい人間になるっていう話があるが、ありゃ嘘だ。
(ちなみに石川は3人の間でオロオロしているだけ)

5.編集意図
 丁度、「ふとるふとる言うんじゃねぇよ!」の所で、バラエティで「オチ」を演出する際の定石としてピタリとBGMが止まり、スタッフの爆笑音声が入るが、その両方ともが編集段階で入れられたという事実を考えると、収録の際はこの静かな状態が基本だったのだ。出演者もスタッフも、実際は誰も笑っていなかった。
 このシーンの編集意図は、娘.内部のゴタゴタを昼バラエティ的にうまい事ネタに仕立てて収めよう、ということか?しかしそれならもっと徹底させて欲しい。番組なんて、編集でいくらでも操作できるんだから。食べ物を使ったシーンでなければ、撮り直しでもいい。その位に険悪なムードの漂うシーンだ。
 しかしこのシーンを面白いと感じている人もいるようである。そういう人に言わせれば、「ゴタゴタこそ面白い」のかもしれない。確かに、例えばうたばんトークのゴタゴタ等は面白いのだが、「面白いゴタゴタ」と「面白くないゴタゴタ」がある。今回のそれは、明らかに後者である。見れば見るほど嫌なシーンだ。

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・まとめ
 このやりとりを見て感じる所は人それぞれだと思うけど、安易に誰それは非道いヤツ、誰それは仲が悪い、と決めつけるのはどうかと思う。
 僕らがTVで見る事のできる部分は、彼女達のほんの一部である。今回のやりとりだってそのごくごく一部だ。

 人は誰でも多面性を持っているし、本音を隠す事もままある。相手の求めている部分を意識的に前面に押し出していく事もあるだろう。
 でも、それでいいんじゃないか?僕らはそれを知りつつ、それでも好きになってしまったのだから。
 「本当とは別の顔」だってその人間の一部である事に変わりはない。

 嘘を承知で騙されよう。無理は承知で応援しよう。
 いつか終わりが来たときに、決して後悔しないように。

 最 高 級 で 愛 そ う ぜ !

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ちょっと残念だったのは、後藤が「(そんな風に言うと)喧嘩になっちゃうよ。」と優しく辻をたしなめた、という心あたたまるエピソードが否定されてしまったことか。あと、良く見ると、辻が中澤に差し出していたのは、パフェの上に乗っかっていたバナナだった。(中澤はバナナが大の苦手)。ああ、やっぱ「イタズラの天使(飯田)」だったか。


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