なかよく行きましょう あ~Yeah!

2002年2月7日 木曜日

 今日は2月7日なので、誕生日記念という事でミニモニ。新曲レビュー。

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 春だねぇ…。うん、春だ。実に、まったくもって春だ。
 いや実際は完全に冬、外は北風なんですが、「冬来たりなば春遠からじ」と言いまして。
 破滅的に可愛い4人組(3+1人組)から、最高の春便りが届きました。
『ミニモニ。ひなまつり!/ミニ。ストロベリ~パイ』(EPCE-5140
zetima)

 つんくと小西貴雄の黄金コンビがプロデュースしたミニモニの新曲である。今回も明るく軽い音に破天荒な歌詞と意味不明な男性のかけ声という、すっかり安定した感のあるミニモニ節を聴かせてくれる。

 そう、ミニモニの楽曲の最大の特徴は、その音の軽さである。いかにボリュームを上げようとも高性能ウーハーを搭載したアンプで聴こうとも、低音はスカスカのままだ。
 近年ではR&Bブームやフロア志向から、バスを強調した低音の強い曲が好まれる傾向にある。
 対してミニモニの曲で強調されているのは、まず高音、そして中音域である。時代に逆行するかのような手法だが、これが当たった。「身長150cm以下」の身軽さ、軽快さを演出する手法としてつんくと小西が選択したものである。
(「ミニハムず」の2曲は、小西ではなく渡辺チュルが編曲を担当したが、これはアニメとのタイアップでもある事から、アニメ方面での実績のある渡辺の遊び心に期待する部分と、あくまでミニハムずはミニモニではない架空ユニットという意識からの選択であると思われる。)

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 新世紀の幕開けを高らかに宣言した、ミニモニのデビュー曲「ミニモニ。じゃんけんぴょん!」。この爆弾のインパクトは凄まじく、ちいさいおともだちを虜にし、大きいおともだちを狂わせ、タモリを始めとするTVマンは我を忘れた。
 しかしこれは双手をあげて喜べる結果ではなかった。
 つんくは、ラブマシーン以降のモーニング、ちょこっとラブ以降のプッチが抱える深刻な問題に直面しなければならなかったのである。
 それはつまり、「前作を越えられるか」。音楽業界の競争は熾烈だ。少しでも前作の枚数を下回れば、落ち目と噂され後ろ指をさされる。
(これと全く無縁だったのがタンポポ。しかしタンポポは「1位がとれない」というそれはそれで深刻な問題を抱え、飯田はミニモニに対するコンプレックスから自律神経を失調した(ように見えた))

 さて、では最新作「ミニモニ。ひなまつり!」はじゃんけんぴょん越えを果たせたのかどうか。

・ミニモニ。ひなまつり!
 音源を聴いたときは「なんでひなまちゅりなんだろう?」と疑問に思っていましたが、映像を見て氷解。「ちゅ」の部分の振り付けは投げキッスになっていたのです。また中盤で隠しからミニモニ。テレフォンを取り出して「パクパクパク…」。こんな楽しい仕掛けもファン心理をくすぐる。じゃんけんぴょん!がファーストインパクトならば、この曲は明らかにリピーター向けなのだ。ミニモニは最早一発屋でもなければ、矢口の思いつきやつんくの一発ネタではない。ミニモニは、着実に地盤を固めようとしている。越える・越えないという観点での1作目と4作目の比較は、意味を為さない。

 ミニモニ。ひなまつり!は、その賑やかな音や元気な歌声にもかかわらず、非常にまったりとしている。時には聴いていて眠くさえなる。
 それは、この曲が「春」を表現しているからだ。雪が解け、草木が芽吹き、穏やかな風が吹く。目を閉じて聴くと、そんな光景が眼前に浮かぶ。桜ふぶきと共に十二単衣ふうの衣装で舞い踊る4人組。外は吹雪でも、このCDがあれば部屋の中には春風。

・ミニ。ストロベリ~パイ
 実は、僕はこちらの曲の方が好きだ。この曲は今までと少し毛色が違うと思ったら、アレンジャーが小西ではなかった。この曲に起用されたのは、酒井ミキオ。ハロプロ関連で言うと、「ぴったりしたいクリスマス」やEE
JUMPの曲の編曲に関わっている、気鋭のニューフェイスである。

 この曲は、4人の短いセリフから始まる。
辻 ねぇ~、まだかなぁ~?
ミカ Hurry up!
矢口 焼きあがるにはもうちょっと!
加護 ん~、いいにおい…

 オーブンが開く音、「チーン」からストロベリーパイの連呼が始まる。いきなりこの部分のバックコーラスで入っているのはミニモニお得意の「叫びコーラス」。(ヤイヤヤーイ!) ミニモニの曲には全てこれが使われているが、実はこのように冒頭から持って来たことは今まで無かった。
 そしてAメロはPPPHにも向いていそうなハーフテンポになるのだが、Bメロは教科書通りのロックンロールコードでグイグイと盛り上がる。そうだ!これはロックンロールなのだ。ミニモニはとうとうロックスターになった。ミニの不恰好だけどロックスター。チェック模様のロックスター。
恐らくつんくは、この曲のデモを聞いてこうつぶやいた事だろう。

「…ロックやな!」

 2番はアポーパイの歌になるのだが、転調によって確実に曲の雰囲気を変えているのは技アリである。そしてちょっぴりカルチャークラブな間奏を挟んで再びストロベリーパイ。元気一杯にはじけて、3分間の魔法は終わる。
 これからは、お湯を注ぐのと同時にこの曲をスタートさせ、カップラーメンの出来あがりをウキウキと待つ事にしたい。「ねぇ~、まだかなぁ~?」

 ところでサビ部分の最後「まごころこめてストロベリーパイ フォーユー」の部分は、何度聴いても「ちょべりぱい」に聞こえるのだが。これはののたんの舌ったらずから来るものなのれすか?それとも、「しゅっぱい」「あわしぇて」などと同じく「ごじゃいます技法」なのだろうか。
 まぁ、とにかく可愛いのでいいか。

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…というわけで、長々と書き綴りましたが、さて今日は2月7日。
そうです!ハッピバースデイ、ハッピバースデイ!
誕生日、おめでとう!!

 おめでとう、レフア!

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