宣伝効果
最近、東京駅を通ると、一際にぎやかな声が聞こえてくる場所がある。
「新発売の、ごまたまごはいかがですかーー!!」
どうも、駅構内でお菓子を売っているらしいが、その売り子さんの声の勇ましい事。
「東京駅だけで売っている、名物ごまたまごは、いかがですかーーー!」
代わる代わる、悲鳴にもにた絶叫がこだまする。通行人はビビって通りすぎる。
こんな光景を目にすると、ははぁこの新製品は余程売れていないのだな、とヒネくれた僕は思ってしまう。
物を売るためには宣伝をしなければならないが、過ぎたるは何とやらというやつで、過剰な宣伝は逆に買い手の心を冷めさせてしまうことがある。
渋谷駅でよく見かけるものに、「三宅島災害復興支援募金活動のボランティア」がいる。
彼らは徒党を組んで、募金箱と署名帳をもってにこやかに話しかけてくる。
しかし、これもまた過剰なのだ。あまりにもにこやかすぎる。しかも大抵髪はボサボサ、正体不明のくたびれたトレーナーといったいでたちなものだから、新興宗教の勧誘にしか見えない。
それが、100万ドル以上の、いや異常なまでの笑顔を浮かべて話しかけてくるものだから、あからさまに怪しい。大抵の人はまあ逃げてしまう。
笑顔は人の不信感を薄める効果を持っているが、TPOと節度、自分の風貌や要件とのバランスを考えないと逆効果である。
新しくサイトを作った時も、ほとんどの人は「ホームページが出来た!」と嬉しくなってしまい、「沢山の人に見てもらいたい!」とついつい宣伝に駆けずり回る事になるものだが、これもやはりやりすぎは逆効果なのである。(僕も昔やりました。)
過剰な宣伝は、自分で自分をおだてているようなものだ。これほど危険なものはない。
かと言って、世の中まったくしないというわけにもいかない。
宣伝はあくまでさりげなく。
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みんなのクラブイベント、ドクデスは2月16日開催です! …え、過ぎてる!?どひゃー。(さりげなさすぎ)
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