ピニャ・コラ~ダ

2002年3月16日 土曜日

「おい、良からぬ噂を聞いたんだが…。キャンパスに卒業者名簿が貼り出されてたけど、その中に宮本の名前が無かったとか…」
 学友からの電話です。そんなバカな。
 確かに後期は1回もマトモに講義を受けていないし、それどころか試験すら1個も受けていないけど、僕の計算が正しければ必要な単位は全て取ったはずなのに。
 いや、しかし…。どこかに致命的な勘違いがあったのかも…。
 1日中ネットやって呆けてたり、就職活動もせずに地中海でバカンスを楽しんだりしていたツケが、今ごろ回ってきたのだろうか…?

 思わず、大学まではるばる確認しに行ってしまいました。

 すると、普通に僕の名前がありました。
 なんだよ。「執行猶予延期!モラトリアムが延びました!」という日記を書く心の準備をしていたのに。
 せっかくだから、日記のネタでも探そうとキョロキョロしながら歩いて帰ってきました。(末期的日記中毒)
 そしたら、久しぶりに歩く大都会は人が多すぎて、クラクラとめまいがしました。そんだけ。

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 悪友が宮本死亡説を流したりしてましたが、大丈夫です。きちんと生きてますので、ちゃんと今日の日記も書きます。
 多分彼は、僕が金曜日の日記を早く更新しすぎたから誤解したんだと思うんですけど、ここの更新は現実の日付に即しているのではなく、「僕が寝るまではその日である」という、非常に自分勝手な原則によって運営されているのです。完全に自分中心の世界観です。

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 渋谷駅前の交差点を渡ったり、山手線に乗ったりすると、沢山の人がいます。僕にとっては、みんな「その他大勢」です。僕の目に移る彼らは、ただ歩くだけのオブジェであって、誰かと誰かがが入れ違っても、実は全員ぜんまい仕掛けの歩く人形でも、全然かまわない。
 でも、その一人一人に名前があって、これまでの人生があって、両親がいて、好きな人がいて、お昼ごはんを食べて、僕と同じような知覚神経をもって、その目で世界を見ている。彼らから見れば僕が「その他大勢」、エキストラだ。そう考えると不思議な心持ちがいたします。
 …というのを、小学生の時からたまに考えます。
 これは「他人が見ている『赤』という色は、僕が見ている『赤』という色と、果たして同じなのだろうか」という幼児哲学の発展形かもしれません。

 偶然アクセスする、どこの誰とも知れないサイトにも、運営者がいて、アクセス解析をしていて、毎日
日記のネタで頭をひねって、掲示板を設置して…。

 自分のサイトに訪れる人ひとりひとりも、カウンタを1つぶん回すだけの存在じゃなくて、自分のPCを持っていて、ネットに接続して、時間を割いてアクセスして、文章を読んでくれて、何らかの感想を抱いたり、時にはそれをメールや掲示板に書いたりして…

 こうして考えて行くと、自分以外の全存在に対する感謝の祈りに到達します。
 みんなありがとう。イェイェイェイェイ、サンキュウ!(名無しののたん、ありがとう。)

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 …どうやら今日の酒は、幸い気持ちよく酔える酒だったようです。せっかくだからもう一杯飲んでから寝ます。明日は卒業式です。おやすみなさい。(朝8時なんかに起きられるのだろうか)

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