パリは燃えているか
2002年5月26日 日曜日
今日のK-1パリ篇は凄かった。
何が凄かったって、勿論ジェロム・レ・バンナvsマーク・ハントの一戦だ。パンチに絶対の自信を持つ者とパンチで倒れない事に信念を持つ者との、意地と意地、鋼の肉体のぶつかり合い。しかもバンナは前回ハントに屈辱のKO負けを喫しているわけだから、雪辱戦でもある。さらにこの試合はフランスはパリで行われる訳だから、バンナはいよいよ負ける訳にいかないのである。試合前にバンナはこう語る。
「俺は歴史に名を残す男だ。フランスで負けるわけにはいかない」
こうしたナショナリズムに燃える戦士を見るのはすがすがしい。
かつてフランスの挌闘ファンにブーイングを送られたバンナも、今日は大声援をもって迎えられた。近年EU諸国で右派政権の台頭が目立っているが、その兆候はこんなところにも現れているのかもしれない。パリは燃えているか!?
二人とも当たれば倒れる豪腕の持ち主なため、試合は常に張り詰めた緊張感とギリギリのスリルに満ちていた。特に最後の第二ラウンドなんて、お互い効いてフラフラになっていて、まるでよっぱらいが殴り合っているかのよう。それは見てるこちらも呼吸をすることを忘れてしまいそうな光景で、ラウンド終了のゴングを聞いた時には僕の心拍数もはねあがっていた。
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そんな時に、「ワタシ達は、すごいものを見てるのかもしれませんねー」。
紀香さんのとってつけたような興ざめコメントには、クールダウンの効果があるなぁ。
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そう言えば、旧掲示板のレスが付け終わっていないのでしばらく残しておきます。
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