むせ返るほど熱を帯びて吹く風は

2002年6月10日 月曜日

 ああ、それにしても、緑のピッチに流れる君が代の、なんと甘美な事か。遥か上空に掲げられる日の丸の、なんと崇高な事か。胸に手を当ててたたずむ青い戦士達の、誇り高き横顔よ。
 僕がサッカー観戦をする時、一番好きなのは実は試合そのものよりも、始まる前に国歌が流れるその瞬間だったりする。実に感動的だ。

 テレビは勿論、新聞雑誌、メディアはW杯一色で、街に出てもオレオレ!こんな状況では「今までサッカーのことなんて語らなかったくせに、お前もにわかサッカーファンかよ」と言う人の気持ちも解る。昔からのサッカーファンや、野党的スタンスのシニカルさんならなおさらだろう。僕でさえ、昨日までサッカーなんて見向きもしなかったであろうおぜうさんがTVで何だか知ったような事を言っていると、我が身を棚に上げて苦笑したりしてしまう事もある。
 しかし、ここで言わせてもらうならば、僕は実はサッカーファンだからサッカーを見ているのではない。ただの愛国者だ。サッカーファン歴は浅いけど、日本ファン歴は20年来という事だ。

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 W杯が4年前より確実に盛りあがっているのは、自国開催だからというのもあるだろうし、日本代表が着実に強くなっているというのもあるだろう。でも、実際は日本人の、一般市民レベルでの「愛国心」が成熟してきたんじゃないだろうか。
 その変化はサポーターだけでなく、もちろん選手達にも表われている。4年前は、「ボクは国の為に戦うんじゃなくて、自分のためだけにプレイするだけだ」とうそぶいていた若者も、青い風を受けて君が代を斉唱している。

 とか何とか
くだくだしく書かななくても、TVで日本の試合を見る。日本が活躍すればやはり無条件に胸が踊る。日本が海外の強豪をくだせば言い知れぬ高揚感に包まれる。そこにあるのは理屈を越えた遥かなる想い。それで良いんじゃないかと思います。元より愛国心が夢・幻だとしても。

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>6月10日、FIFAのクーパー広報部長は、歴史的なW杯初勝利を飾った日本代表チームの控え室が、軍隊の兵舎のように片付けられていたと驚きの声を上げた。(ロイター)
 こんな小さなニュースをも少し嬉しく思う。


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