夢屋

2002年7月16日 火曜日

 過去ログを整理していて思ったんだけど、もうごく当たり前のように丁度1年前のログが存在する。1年どころか、あと4ヵ月とちょっとでこのサイトは2年になってしまうのだ。そりゃ俺も歳をとるわけだよナァ、とか2年間もこんな無駄なことしてたのかよ、とかは随所で書かれてきた感想だろうし、僕は別にあまりそう思わないので書かない。

 ただ、さすがに99式はもう新興サイトでは無くなってきたと思う。僕らテキスト新世代、増やすぜアクセス作るぞ派閥、知名度アップでオフ会デビュー!とか考えていたころとは違う。(あんま考えてなかった気もするが、まぁいいか)
 少し考えてみると、割と昔からこういう気分を感じているようだ。小学生の頃、ランドセルに黄色いカバーをつけた新1年生を見た時。中学生の頃、ガキが昇竜拳を出せるようになっているのを見た時。部活やサークルで上級生になった時。バンド時代、楽屋に新人バンドが挨拶に来た時。
 しかし、インターネットには「卒業」というファイナルイベントが無いからそれがいつまでも続く。リアルライフも同じように、社会人になって初めて部下が出来た時、はたまた子供が煙草を喫うようになった時…と、死ぬまで続いて行くのだろう。

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 こうして後進を見て初めて自分のクラスアップというか、昇格というか、そんなものに気付く。昇格すると権力がついたり給料がアップしたりするだろうけど、もちろん良いことばかりじゃない。責任だとかしがらみだとか人々の期待だとか、そんなものが雪のように積もって行く。
 時にはその重みに耐え切れずにドロップアウト(突然インドに行っちゃったり)してしまう人もいるけど、現実問題としてなかなか全てを放り出す決断をくだすのは難しい。でも、サイトならばそれは比較的ラクにできるから、突然閉鎖してしまう人も多いのではないだろうか。

 僕の好きなサイトで、連絡も告知も無しに突然サイトを閉じてしまう人がいるが、その度に1ヵ月後くらいに新URL、新サイト名でひっそりと始めているのを発見する。(今は見失っている) こういう人は実に狩猟民族、アングロサクソン的だなと思う。その土地で狩れる動物が減ったから、次の土地に移動する。
 僕は「日々の行為の蓄積が形になる」というのが結構好きなので、閉鎖移転をする気は今の所、ない。このへんは農耕民族的な傾向だと思う。


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