閉鎖的コミュニケーション

2002年11月10日 日曜日

 今日は朝10時からの労働だった。これは辛い。なんせ、僕の通常の勤務時間は夕方6時からなのだ。霞のかかったような頭を、ベーコンを乗っけたトーストとレッドアイでなんとか奮い立たせ、弱まった冬の太陽にさえ蒸散させられそうになり、ふらつきながらの出勤だ。

 職場についてから、体内の異変に気付いた。
 おなかが、痛い。
 普段完全に熟睡しているような時間に食物を詰め込んだものだから、内臓がショック状態になったのだろう。エマージェンシーはすぐさま脳髄から胃に下り、間、髪を入れずに小腸から大腸へと下りて行く。下る。

 必死の形相でトイレに駆け込み、なんとか人心地ついてふと顔を上げると、「トイレ内禁煙」の張り紙が目に入った。その下にはご丁寧に英訳が付いていたのだが、それにマジックで修正が入っていた。すると、それに対して色んな筆跡で様々な「修正」が上方向に積み重なっていた。参加者が何人なのかは、よくわからなかった。

title="便所の落書き">           おまえがな
            ↓
           おまえも馬鹿。
            ↓
          馬鹿も漢字で書けない馬鹿
             ↓
          こういうの書くヤツのがバカなんじゃねえ?
              ↓
           これを書いた奴は無学、無教養の人間だ!!
               ↓
           H E R E ←here
Smoking is prohibited in the rest room      

 これは、煽り合いじゃないか。しかも驚く程低レベルだ。 なるほど。これはまさにあれじゃないか!
 なんだか妙に感心してしまった僕は、うむ、と頷くと、確信をもって一番上にちっちゃく書き加えた。

title="便所の落書き">       ∧ ∧
      ( ´∀`) <オマエモナー
            ↓
           おまえがな!!
            ↓
           おまえも馬鹿。
            ↓
          馬鹿も漢字で書けない馬鹿
             ↓
          こういうの書くヤツのがバカなんじゃねえ?
              ↓
           これを書いた奴は無学、無教養の人間だ!!
               ↓
           H E R E ←here
Smoking is prohibited in the rest room      

 2chの煽り文化の成熟度、レベルの高さを変な所で再認識。それにしても生まれて初めてこれを使用するのが、まさかリアル便所の落書きになるとは思わなかった。

 ところで、僕も無教養でわからないんですが、最初の訂正は外人が「こうした方が言い回し的に自然」と考えてしたんじゃないかなぁ。外人は小文字と大文字に結構無頓着だし。僕には修正前のでもHEREでもどちらでもいい気がするんだけど。とか、本当はこういう疑問を書きたかったんだけど、長文やマジレスは嫌われるので止めておきました。

 いずれにせよ、明日トイレをのぞくのが楽しみである。

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