この日記は宮本勇次郎の管理のもとに九十九式において執筆、貯蔵、推敲、アップロードしたものです。

2002年11月24日 日曜日

 今、残りがコンマ2ぐらいなので、丁度今日でジョニ赤が空きそうだ。よし空けてしまえ。赤を買うなら倍の値段でも黒を買ったほうがいいし、同じ値段ならファイネストを買ったほうがいいと思うけど、このジョニーウォーカーには丸氷製氷機がついていたのだ。僕は別におまけに弱い人間ではない、と思う。でもショットグラスが付いていたり、キーホルダーが付いていたり、酒のボトルに付いているおまけってなんであんなに魅力的に見えるんだろうね。
 多分、酒を買う時には、家に帰ってそれを飲む事をイメージしているので、そんな時にグラスや製氷機がついていると、「お、これで飲んだら楽しそう」と想像が補強されるのだろう。

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 木曜日にボジョレー・ヌーボーが解禁されました。解禁日の前日には、「明日解禁のボジョレーを、一足先に!」と売ることが出来ます(売っちゃダメです)。解禁日には「本日解禁のボジョレーです!」、金曜日には「昨日解禁のボジョレーをどうぞ!」とプロモーションします。土曜日にも、「一昨日解禁されたばかりのボジョレーです!」と奨められますね。日曜日になるともう「三日前に~」か「木曜日に~」となって、ちょっとつらい。これが月曜になると、「先週の木曜に」となって、これはもう「ふーん」としかいいようのない雰囲気になる。
 よく、「あんな若くてまずいワインは本場では飲まない、ありがたがって飲んでいるのは日本人にありがちな西洋崇拝だ」とはき捨てる山岡さんをそこかしこで見ることが出来ますけど、僕はこれはむしろ日本人特有の「はつものずき」という価値観の影響の方が大きいんじゃないか、と思っています。神道由来の穢れ思想や処女信仰と同根です。新しいと言う事はそれだけで尊い。

「今年のボジョレーはどうなの?」とお客に聞かれれば、「そうですね、若々しい酸味がありながらタンニンの渋みもちゃんと持っていて、すっきりとした葡萄の香りが感じられます。今年は例年に比べて美味しい方だと思いますね」としたり顔でうそぶく僕。ボジョレー・ヌーボーを飲むのは今年がはじめてです。ボージョレかボジョレーかボージョレーか、どの表記が最適なのか、わかりません。
「今年のボジョレーは美味しい」というのは、「今年の風邪はタチが悪い」と同じような決まり文句、時節の挨拶みたいなものなのかもしれません。今年の九十九式はイマイチ、とか。そう、なんともうすぐまる2年です。

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