グッドラック
2003年2月9日 日曜日
金曜日で滞り無く最後の勤務を終えました。その時に驚いたのは、最終日だと知っている人たちがわざわざ会いに来てくれたこと。常連の人、元同僚、隣のレストランの人、滅多に来ない人、メガネさん、松ちゃん、etc…。ドラマやマンガかなんかの最終回のようでした。おめでとう!ありがとう! その内の何人かは、僕にプレゼントを持ってきてくれたりして。仕事を辞めるってのも悪い事ばかりじゃないなぁと思ったりして。もう一回入って辞めようか。1週間ごとに繰り返せば、僕の部屋はプレゼントで溢れかえる! 脅威の財テク!
============
客が帰ったあと、カウンターでマスターと最後の酒。
彼は『GOOD LUCK』の香田キャプテンをちょっと激情型にしたような、異様に厳しい人で、今まで僕は毎日怒られ蹴られ通しだった。
そんなマスターが、プレゼントの詰まった紙袋に目を落として、表情を変えずに呟いた。
「お前もこの店にちゃんと足跡を残せてたって事だな。」
最後の最後、酒はいつものジャック・ダニエル。
広告