新連載 炎の対決レビュー(1)

2003年4月15日 火曜日

第1回 後藤vs松浦

 二つの作品を鑑賞しつつ比較してみるこの企画。毎回東と西の強豪が対決しますが、決着は作品の優劣ではなく、ぼくの好みで決まりますのであしからず。
 今回は、群雄ひしめくハロプロの中から、特に英雄の誉れ高い松浦亜弥と後藤真希の新曲DVD。ごまっとうでは三人連合を組みましたが、両雄並び立たず。やはり激突する運命にあったのです。両盤は発売時期、購買層、構成なども非常に近く、まさに比較レビューに相応しい作品です。
 最近ではシングルDVDは必ずシングルと一緒に発売される。昔はPV(『プロモ』と呼んでいた)を見る機会は非常に限られていて、ローカルテレビの夕方くらいしかなかった。一体、何をどう「プロモーション」していたんだろう。そこでこのシングルDVD。Mp3技術によるCD売上げ低下対策なんだろうけど、素直に歓迎したい。


<西>松浦亜弥 『ね~え?』
ね~え?
 またも資生堂ティセラのCMを獲得した松浦亜弥の新曲は、これまた前回に引き続きプリプリキュートの純アイドル路線。この子は完全に自分の可愛さを理解している。でないと、ここまで自信に満ち溢れた表情やしぐさは不可能だ。そして実際に可愛いから困りモノ。何が困るって、観ると自然と口角が上がり、目じりが下がる。そう、ニヤけてしまうのだ。人には見せられぬ至福の表情、これは是非一人部屋にこもって鑑賞してください。にへらにへら。2trのダンスショットにも注目。これはほぼ固定カメラで写しつづけるという安直なモノだが、そこがいい。辻ちゃんはきっとこれを見て振り付けを練習するんだろう。ハロモニカラオケが楽しみだ。

<東>後藤真希『うわさのSEXY GUY』
うわさのSEXY GUY
 うわさの最新曲は、スリリングなアレンジの良質アイドル歌謡。演出のメインを占める007的な銃口型丸フレームは、曲の雰囲気から導き出されたものだろうか。すると夜の街を上空から見下ろすシーンのイメージは、バットマンのゴッサム・シティ?。唐突な、エアロバイクと黒いアーマーへのCG換装もそれっぽいんだけど、スターウォーズの影響も伝わってくる。では窓の外を眺めるシーンはパドメが眠る部屋、コルサントの空中都市か。曲の脳内定着度が高いのは、ちょっとフックの効いたメロディと大仰なキメのせいかな。ぼくは根がメタルなので、こういうキメキメのフレーズは大好きなのである。特典映像の愛想の無さも、後藤らしくて良い。


 今回の軍配は実に微妙。ただ、松浦の方はそのポップ純度の高さゆえか、最初の衝撃は強いんだけど、ちょっとクセのある後藤の方が繰り返しに強いかも。
 最近は後藤真希をどういう方向でプロデュースして行きたいのかよく解らなかったが、逆に言えば「どんな色でもこなせる」のも彼女の持つタレントなのだ。
 イメージカラーはピンクで行く、 という事だけは解った。ブタの鼻もピンク。

 今後に期待で後藤の判定勝ち。

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