断煙

2003年7月12日 土曜日

 先週、6月に風邪を引いたとき以来、一本もタバコを喫っていないという話を書きました(7月1日)が、実はその”断煙”はまだ続いています。ここでぼくがあえて断煙などという造語を使うのは、あくまでも「今は喫っていないだけ」という方向性でやっていきたいからです。禁煙という言葉に常につきまとう悲壮感が嫌い、というのもあります。

 ぼくは今までの人生で、「禁煙しよう」と思った経験が無いのでわからないのですが、多分世の中の多くの人が禁煙に望んでは失敗する理由のひとつが、この”決意”という悲壮感に隠されている気がします。
 ある日突然家中のタバコを握りつぶし、ライターを処分し、「オレはもうタバコを止める!」と周りにも触れ回って、壁に「禁煙」とか紙を貼っちゃったりして。何でも禁止されるとしたくなるのが人情ってもんですから、これは当然喫いたくなる。わざわざ壁に貼ってある「禁煙」の煙の字を見るだけで煙を吸って吐き出したい衝動に駆られる。ああ、タバコの先から立ちのぼる紫煙、おお、喉を煙が通る熱い感覚……。むはぁ、一気に口から吐き出す快感。嗚呼タバコタバコ……。
 こうなるともうダメです。絶対続かない。

 ぼくの場合、あくまで断煙なので、引き出しにはタバコのストックがありますし、机の上には封を開けたタバコとライターがセットになって置いてあります。でも、喫わない。喫おうと思えばいつでも喫えるけど、とりあえず喫わないでおくだけ。
 このくらいの、なんとなーくクリスタルな感じが「タバコを止める」コツなんじゃないかと、断煙進行中の宮本は思います。”禁煙”のコツはしりません。

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