コンビニ店員に怒る

2003年9月10日 水曜日

 俺がこの間、本格タイ風虫入りカレーを食わせた店に怒鳴り込みに行ったのは、記憶に新しいことと思う。俺の。
 今度はコンビニだ。以前も触れたが、会社周りの食事処事情は本当に逼迫していて、カレー屋かこの零細コンビニかの2択を迫られるわけで、こちらも同じく毎日使う店だ。
 さてここに1人、どうしようもない店員がいる。
 この無口なマッシュルームカットの男は、とにかく仕事が適当。いちいち断りを入れなければ、あつあつのお弁当とヨーグルトを1つの袋に入れようとする。敬語(丁寧語)を使わない。というか日本語が不自由。例えば、525円の買い物で1030円を支払うと、こうだ。
「しゃせー。……ごひゃくにじゅー、ご円。……せん、さんじゅー円。っざーす。」
 いらっしゃいませが短縮されているのや、「です」が全くないのは100歩譲って許してやるとしても、この「ざーす」だけがどうしても許せなかった。ありがとうございます、の意味らしいんだが、それは略しすぎじゃないのか。何語だ。どんな感謝の意がこもっているのだ。何様だ。

 ある徹夜勤務の日、深夜に煮詰まってイライラしてきた俺は、そのコンビニへ息抜きのおやつを買いに行った。雑誌と飲み物と、牛乳プリンを買った。俺はプリンが好きだ。ぷるぷると震えるプッチン・プリンが好きだ。白くて甘い牛乳プリンも大好きなのだ。会社に戻り、早速袋を開く。ガサガサ……。ガサ、ガサガサ……。

 無い。
 スプーンが無い。

 あ、の、ガ・キャ~~~ッ!
 仕方ない。手づかみで食べたり、ちゅるちゅると端から吸い込んだりするのもバカらしいので、もう一度コンビニに行く。深夜は通用門でいちいち許可がいるのでとても面倒くさい。

 ピポピポピポピポン……(コンビニの入り口Beep音)
「しゃせー」しゃせー、じゃねぇよこのボケがおんどれ何さらしとんじゃいコラ、と言いそうになるのを抑え、つとめて冷静に要求。何せ、もしこの店で嫌われてしまったら、俺の食糧補給線は絶たれてしまうのだ。意地悪されてしまうのだ。
「先ほど牛乳プリンを買ったのですが、スプーンが入ってないので食べられません。」
「あ、そうですか、ども……。」
 プラッチックのスプーンを1つだけもらって店を出ようとしたとき、俺の後ろ姿に向けて、そいつはこう言い放ちやがった。

「ざーっす。」

 プッチ~~ン。「お前なぁ、誰のせいで俺が行ったり来たりしてると思ってんだよ。お礼か?何のお礼だ。謝るとこじゃねぇのか? 大体『ざーす』ってななんなんだオイ、何語だ。今後一切それ使うな。今度言ったらヌッ殺す!!」
 ……と言うような気持ちをこめて、俺は一言だけ、こう言ってやった。

「今度から気をつけてネ(にこっ)」(目が笑ってない)

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 プッチンプリンの緒が切れた、っちゅう話ですよ。


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