K-1 GP2003 観戦記

2003年10月11日 土曜日

 王者ホーストは持病のアトピー悪化で欠場で、バンナは腕のボルトがずれて欠場だし、マーク・ハントも負傷欠場で、四強の中の人のうち3人がお休み。深刻なタレント不足に悩む今年のK-1。
 それでもいい試合を見せてくれれば一TV観戦者としては問題ないんですが、今日の内容はあまりにもお粗末。コンサートで例えると、全曲マイクを落としたり歌詞を間違えたりしたあげく、アンコールも無しで終了って感じです。

第1試合(2R中断時 判定 2-0)
○レイ・セフォー VS ●カーター・ウィリアムス
 多分これが一番盛り上がった、試合らしい試合。セフォーは相手がどんな凡百のファイターでも、熱い打ち合いを演じて名勝負に見せることが出来る。魅せる男である。でも相手もなかなか良い選手のようだった。

第2試合 (2R 0分30秒 TKO)R
○ピーター・グラハム VS ●サム・グレコ
 ダイジェストすら流されずにカットされる始末。グレコ……。

広告

第3試合 (2R 2分21秒 KO)
○アレクセイ・イグナショフ VS ●マイク・ベルナルド
 いつの間にか、イグナショフは実力的にはトップクラスにランクアップしていたようだ。あとは人気、知名度が伴えばトップファイターなんだけどね。正義超人、アイドル超人としてやっていくには試合に勝つだけではだめなのだ。
 ベルナルドは、久々にパンチを振り回す往年のスタイルに戻っていて嬉しかった。それでもこの若い相手に勝てなかったというのは、つまりそういうこと。

第4試合 (3R 判定 3-0)
○ピーター・アーツ VS ●ジェレル・ヴェネチアン
 アーツの相手はホーストの同門。確かにホーストに良く似ていた。黒いとことか。毎年“アーツ限界説”というのはささやかれ続けるわけだけど、今回も辛くも判定に持ち込んだ、という感じで、むべなるかなと思った。

第5試合 (3R 判定 3-0)
●フランシスコ・フィリォ VS ○ステファン・レコ
 フィリオという選手は、デビュー当時は本当に強くて、鬼神のごとき強さを誇っていた。トップファイターを相手に一撃KOの山を築き、Kのリングを震撼させたものだ。
 そんなフィリオが弱くなったのはいつの頃からか。答えは簡単、ボクシングの練習を始めてからである。初期のフィリオが強かったのは、空手で戦っていたからだ。空手の世界チャンピオンが、その技術と魂を持ってリングに立っていたから強かったのだ。KO勝ちできたのは、あれが空手の“突き”だったからだ。ボクシングのパンチと空手の突きは、似ているようで全く違う。フィリオはパンチに関しては素人。それなのに、キックボクシングならボクシングテクニックを練習すればもっと強くなる、などと誤解したせいで全てブチ壊しになった。
 師に恵まれなかったのがフィリオの悲劇か。
 教訓。苦手なものを無理に覚えるより、得意な部分を研ぎ澄ますほうが良い。

第6試合 (1R 反則勝ち)
○シリル・アビディ VS ●フランソワ・ボタ
 本当はバンナが出て殴り合いをするはずだった試合。同郷のよしみでアビディ? アビディがスリップのような形でダウンしたところにボタの一撃が入って試合は没収。さんざん煽っといてこれじゃぁ……。

第7試合 (2R 反則勝ち)
○ボブ・サップ VS ●レミー・ボンヤスキー
 試合前に「サップは2分でスタミナが切れる」と予想していたボンヤリスキー。実際は1分半突進して電源が切れたサップは、棒立ちのままボヤッキーにビシバシ打ち込まれる。と思ったら2R目、ボヤッキーマットに転がった所にサップのパンチが入って終了。さっきと同じじゃん……。

結局、決勝に進出したのは

レイ・セフォー
ピーター・グラハム
アレクセイ・イグナショフ
ピーター・アーツ
ステファン・レコ
シリル・アビディ
レミー・ボヤンスキー
武蔵

 の8人。うー……ん。
 ハロプロで例えるならば、4期、5期から3人くらいしか出なくて、あとは6期とキッズって感じでしょうか。
 冒頭の3人を欠いているだけでも厳しいのに、頼みの綱のボブ・サップやヘビー級チャンピオンも敗退とあっては、興行的に苦戦するのは明らか。視聴率も苦戦しそうだし、東京ドームも埋まりそうにない。谷川さん(プロデューサー)の血の気が引く音が聞こえるようでした。


この記事の評価は:

うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (まだ評価されていません)
Loading...

コメントをどうぞ

コメント
Follow me on Twitter