2003-04-30

個人サイト4年寿命説

『ムーアの法則』というのがあります。
 インテルの創設メンバーの一人であるムーア博士が見出した、「半導体の集積度は約2年で2倍になる」という法則です。
 人間の処理能力は簡単に2倍になったりはしないので、仕事の量が2倍になったりすると本当に困ってしまうんですけどね。
 ドッグイヤー、という言葉もあります。
 犬の成長は人間の7倍の速度、と言われていますが、そこからIT業界の成長と世代交代の忙しさを言い表した言葉ですね。

 さてそこで、ぼくも一つの仮説、いや法則を発見しました。
 その名も『個人サイト4年寿命説』
 えーと、気の効いた名前を考えつかなかったんですが、そういうことです。以下、日記サイトを例にとって一般的傾向を考えてみましょう。

  • サイト経過年 (人間年齢)
  • 0-半年   (0-10歳)
    ……誕生。右も左も解らず、日記言語もおぼつかない。初めてリンクしてもらうと、非常に嬉しい。(初恋?) この時期に出来た友人は「竹馬の友」として末永く付き合っていける可能性がある。
  • 半年-1年  (10-20歳)
    ……友人が出来たりオフ会に出たりして、青春を謳歌する。見た目に気を使うようになったり、サイトの方向性が定まったり。大手サイトに反抗したり、自意識過剰で失敗したり。楽しいけど、後から思い出すと恥ずかしいのもこの頃か。サイト思春期。
  • 1-1.5年  (20-30歳)
    ……サイト運営も成熟期になると日記がタスク化し、やがて転機を迎える。現実世界での卒業や進学や就職ともリンクしたり。それでも更新を続けてみる人と、えいやっ、と辞めて別のサイトを起こす(転職)人がいる。
  • 1.5-2年  (30-40歳)
    ……日記社会の中でそれなりのポジションに位置するようになり、あいさつ回りや徹夜更新をする必要もなくなってくる。ここで「オレはもうこの辺でいいや?」となるか、「まだまだやったるで?」とでるか。(出世レース=アクセス競争)
  • 2-2.5年  (40-50歳)
    ……ネタやヤル気や暇などと共に、更新頻度が衰える。新しい世代のことがよくわからなくなってくる。かと言って迎合しようとしたり、価値観を押し付けようとしたりすると若者の反発を食らうものである。
  • 2.5-3年  (50-60歳)
    ……そろそろ閉鎖後の第二のネットライフを視野に入れる頃。ここへ来て、「ワシのネット人生、振り返れば日記ばかりじゃった…」と途方にくれる人も多い。 周囲から「PCの出来る人」と思われていても、使えるソフトはFTPとエディタくらい、書ける言語はHTMLのみ。あまり役には立たない。
  • 3-3.5年  (60-70歳)
    ……定年を迎え、多くのサイトは閉鎖や縮小をして、第2のネットライフを。業種や気質によっては定年と関係なくそのまま続けたりもする。そういう人は一生続ける?
  • 3.5-4年  (70-80歳)
    ……老衰で閉鎖。しばらくしたら転生するかもしれないけど。
  • 4-     (80- )
    ……ご長寿。6年以降はギネスを視野にすこやかライフ。

 ドッグイヤーもかくや、個人サイトでの1年間は、現実世界での20年に相当するのです!生き馬の目を抜く、どころか、その場で馬刺しにして、ワサビ醤油でむしゃむしゃと食べてしまうくらいでないと生き残れない、なんとも苛烈な競争社会なのです。
 ぼくは既にドロップアウト組(人生も)なので、みなさんがんばってください。