(●´ー`●) なっちの卒業、辻ちゃんの哀しみ

2004年1月27日 火曜日

「モーニング娘。」の一員として浴びる最後の「なっち!なっち!」の大コールの中、メンバー1人1人と抱き合う感動のセレモニー。あまりの感情の高ぶりに嗚咽(おえつ)した辻は「大好き…」と言うのが精いっぱいで、ステージ上に倒れこむとスタッフに抱えられ、楽屋でダウン。安倍の「モーニング娘。」としてのラスト曲「ふるさと」を歌った際には、舞台に上がることができなかった。

 ここ数日、テレビではいくつもの安倍なつみ卒業特集が組まれました。うたばん、FUN、Mステ。そのいずれも(特にFUN)で、一番付き合いの長い飯田さんよりも、感情表現の上手な矢口よりも、誰よりも動揺していたのが辻ちゃんでした。例えば、人の感情が色として見える能力を持っていたとしたら、辻ちゃんの周囲は真っ蒼。そんな印象を受けました。

 なっちが卒業することもさりながら、その実それよりも、なっちが卒業することを悲しんでいる辻ちゃんの姿に打たれて、何も論評できません。言論の放棄、あるいは敗北、もしくは信仰の告白、いかように取っていただいても構わないのですが、例えば、リトアニアの片隅にある小さなバプティスト教会のマリア像が本物の涙を流したとして、そんな遥か彼方にしかし確かに存在した奇蹟を前に、どんな態度をとりますか。という問題です。

 なんだか伝わりづらそうなので、なっちの思い出話を紹介して終わります。

リハーサルのときね、楽屋で休んでたの。

したらね。なんか、打ち合わせの声だったり、スタジオからもれてくる音楽も何もかもすべてがね。いつも耳にしている周りの音がぜーんぶ、なっちに迫り来る攻撃部隊みたいに感じちゃって、あー、もうイヤだって、逃げ出したくなっちゃったの、一瞬!

抑えようと思ってたんだけど、いつのまにか涙が流れてた。

したらねぇ……ののがだまーってなっちのひざのところにきて、なんにも言わないでずっといるの。なっちの近くに。

「だいじょうぶ?」とか言って、なっち「うんうん」ってうなずくことしかできなくって……

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安倍なつみ『ALBUM 1998-2003』

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