オレオレ詐欺振興策

2004年2月6日 金曜日

 オレオレ詐欺の被害額は、昨年1年間で43億円だそうです。へぇ。そんな大量の金額を言われてもピンと来ない可哀想なみんなのために、分かりやすく僕の年収で計算してみよう。カチャカチャ……。

 え、1600年……ッ!? 俺が1600年働いてやっと払える金額?

 被害件数は6504件。そんなに大量のおじいちゃんおばあちゃんがだまされていたとは! 許せない! と憤る前にちょっと考えてみよう。オレオレ詐欺が、社会に良い影響を及ぼす可能性もあるのだ。

 社会学には、雇用や福祉などの諸問題を、世代の問題として捉える視点がある。よく使われる例を挙げると、「2015年には3人の若者で1人のお年寄りを支えることになる」といった考え方がそれである。この観点で捉えると、オレオレ詐欺というのはおじいちゃんが孫に小遣いをやっている図式と何ら変わりはないのだ。

おじいちゃん すると、オレオレ詐欺が景気刺激策になるかもしれない。現在日本はなかなか不況のトンネルを脱することができないが、その一因として常に挙げられるのが、個人消費の伸び悩みである。つまり、一般消費者が金を使わないで貯めこんでいるから、市場に金が回らないのだ。人体に例えると、血行が悪くなって冷え症に悩んでいるような状態といわれる。

 それも銀行に預ければまだ経済活動の輪に入るが、特に高齢者層にはタンス預金も多いと聞く。

 そうした眠ったままの死に金を、消費の中心である若年層が吸い上げ、市場に循環させることは、マクロ的観点から言って、実に有効な景気刺激策といえるだろう。

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 個人消費が伸びれば景気が上向く。景気が回復すれば企業の業績が上がり、従業員の給料が上がる。収入が増えれば個人消費が増えるので景気が良くなる、という好循環が発生するはずである。

 いずれにせよ、僕はあと1600年も働くのはイヤなので、誰かオレにもっと良い仕事を紹介してください。多額の移籍金付きで移りますよ。オレに直接お小遣いをくれてもいいです。

 オレオレ詐欺師たちの年齢層から推測すると、資本の投下先はおそらくレジャー産業や電化製品、通信費などだろうか。まぁ何でもいいのでじゃんじゃん消費するといい。ただしパチンコに使っちゃ駄目。あれは北の資金源だから。

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