ハロモニ『安倍なつみ卒業SP』 ハロプロに物申す

2004年2月3日 火曜日

 遅ればせながら、2日前に放映されたハロモニの「安倍なつみ卒業SP」について思うところを2、3点。

 卒業自体が1月25日、つまり丁度1週間前だから、収録時期からいっても放映のタイミングから言っても仕方の無い所だが、ちょっと間延びしすぎて白けた感はある。その1週間で、うたばんで涙の引退式をやったり、Mステで「Memory」を歌ったり、FUNで辻ちゃんが天使の涙を見せたりと、安倍卒業に関する見せ場は一通りやってしまった。

 言うなれば、駅前まで見送り、改札口で手を振り、ホームまで付いていき、電車のドアが閉まるのを見送ったわけです。これらのプロセスを経て、僕の中でも安倍卒業は既成事実として決着が着き、おそらく何度もセレモニーをさせられたメンバー間でもそうなのではないだろうか。

 まあそれはそれとして、モーニング娘の“ふるさと”とも言うべき『ハロモニ』で再度 卒業の流れをなぞるのが悪いことだとは思わない。ここでしかできないこと、ここでしか追えない情報も多々あるだろう。

 だが、しかし。大いに疑問の残る番組構成だった。どうしてもっと辻ちゃんをフォーカスしなかったのだろうか。

 ニッカンスポーツの記事を見ても分かるとおり、なっちとメンバーとのお別れシーンにおける一番のキーパーソンは辻希美だったはずなのだ。それを他のどうでもいい(失礼)メンバーのコメント2篇だけで終わった。当然辻ちゃんの嗚咽を見せられてしまうものと覚悟していたので、非道い肩透かし。「えぇっ?」

(あんな哀しすぎるシーンは、子供にはショックが強すぎるという配慮かもしれないのだが、卒業=めでたいこと、として扱いたい事務所の姿勢に反するから、という理由のほうが説得力はある)

 もう一つは、番組内のハロプロ関連ニュースを扱うコーナー、ハロプロワイドについて。アテネ五輪サッカー女子の組み合わせ抽選会に、フットサルつながりで吉澤と松浦と辻が参加した。>デイリースポーツこの抽選会で、辻ちゃんが「アイラブユー」発言(*を残し、翌日のワイドショー、スポーツ紙、ネットニュースを総なめにしたのは記憶に新しい。例えばフジめざましTVの芸能コーナー。

ヤング100人に聞いた今週の芸能ニュース

1位 謙さんアカデミー賞ノミネート

3位 辻ちゃん愛の告白!? →ののたん「I LOVE YOU」の映像

2位 なっち、モー娘。卒業→ののたん号泣部分の映像

となっていた。

 このトピックを扱うに当たっては、辻ちゃんメインで行くのがデフォルトであるはずなのだ。それを、あろうことかハロプロワイドで全く触れずにスルー。

 一般芸能ニュースのスタンスが=世間の感覚、だとは言わない。しかし、そこで取り上げられるのが“外部の視点”であることは確かである。そこをおそらくあえて無視し、辻ちゃんの見せ場を奪ったハロモニ。納得するのは難しい。凡夫だな……。的が外れてやがる。

注1…アイラブユー発言

司会を務めたアジア・サッカー協会(AFC)のベラパン事務局長との会話。

事務局長:
Hello.

辻ちゃん:
ハロー。

事務局長:
How are you?

辻ちゃん:
アイム・ファイン。

事務局長:
Do you like futsal?

辻ちゃん:
???

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通訳:
フットサルはお好きですか?

辻ちゃん:
アイラブユー!

事務局長:
You love me!? Oh… That’s, …that’s dangerous!

最高ですね。本当にもう、辻ちゃんは世界中がアイラブユーですよ……!

この発言、普通の人は「辻の珍回答」とか笑って、オタの人は「辻のアイラブユーに隠された意味」とか深読みして楽しんでるので、僕はマジレスしておきます。

辻ちゃんは「アイラブユー」とは「好きです」という意味、と覚えていたのです。これは完全にまちがいではなく、「アイラブユー」を「好きです」と訳せるケースもあります。でも「好きです」=「アイラブユー」では無いんですよね。主語を省くのが当たり前の日本語ならではの誤解釈なんですが。

そこで辻ちゃんは、「(フットボールが)好きです!」と伝えようとした結果「アイラブユー」と答えることになったのです。「イエス!」で良かったのにね。


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