『ミニモニ。でブレーメンの音楽隊!』 第9回 感想

2004年3月7日 日曜日

(ドラマ愛の詩『ミニモニ。でブレーメンの音楽隊!』

NHK教育 毎週土曜日夜7:00〜7:25 再放送は翌土曜朝10:30〜。)
公式→【NHKドラマ愛の詩】ミニモニ。でブレーメンの音楽隊

 結局、『ブレーメン』の辻ちゃんパートの持つ意味とはなんだったのか。そんなことをゆっくり考える暇も無いまま1週間はあっという間に経ち、加護ちゃん編がスタートしたのだった。

 今度の舞台は1949年、終戦直後の日本である。主人公の設定を「大阪から上京してきた中学生」という設定にしたのは大正解としたい。今では滅多に聞かれない、加護ちゃんの関西弁が全編通して堪能できるということだ。この配役の妙、設定の丁寧さは、ドラマの成功の大きな要因のひとつである。振り返ってみても、ひたむきだけどどんくさい高橋の役、元気で健気な辻ちゃんの役、ミカにはチョイ役……。ブレーメンの製作班は、実によくミニモニのことを理解していると言えるだろう。

 また、この初回で加護は、改めて彼女がもつ演技力の水準の高さを我々に見せつけた。特に光っていたのは、空襲で家族を失ったことを語る場面での泣きの演技。若干のつたなさは残るもののその表情は完全に女優のそれであり、思わず胸が締め付けられた。演技面でも辻ちゃんが頂点かと思われたが、ドラマ『本池上署』のレギュラー出演などで、経験の点では加護に一日の長があった。

 この2人の関係は、『ガラスの仮面』で言えば亜弓とマヤである。努力と経験で名声を手に入れる加護、天性の才能で「場の空気を支配」してしまう辻。あとは2人に今後どんな仕事が回ってくるか、が問題である。目が離せない。

 1つだけ苦言を呈するならば。

 食糧難の時代、配給の大根やヤミ市で手に入れたわずかな食料で生き延びる、身寄りのない少女。にしては、ちょっとこの丸いほっぺたとふくよかなアゴはどうかと……。

丸い

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 しかしメイド姿は本当にかわいいですね。ずるいなー。

メイド


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