「科学」というだけで思考停止する人々

2004年3月4日 木曜日

バカニュースを見つけたので紹介します。

林野庁 森の「癒やし効果」医学的に解明へ

ストレスの多い現代社会で、森林浴など森の癒やし効果が注目されているが、森林が人間に及ぼす影響について、医学的な解明はほとんど進んでこなかった。このため林野庁は、森の癒やし効果についての医学的な解明に、来年度から本格的に乗り出す。科学的な裏づけをもとに、健康増進やリハビリに役立てられるよう系統立て、新たな「森林医学」を確立させたい考えだ。また、国内に森林保養地を整備するほか、大学や民間企業と連携し、音や香りで癒やされる商品の開発もめざす。

もう本当に「ハァ?」というしかない話です。なんですか、このトンデモ科学は。税金使って何やってんだ。ナチスがUFO決戦兵器として研究、とかソ連が超能力者軍事利用、とかのバカ科学同じ、キケンな匂いがします。

 都会を離れて森の保養地や山の別荘に暮らしたら体に良い、なんてのは小学生からおじいちゃんまで分かる話です。

 要するにこの人たちのやってることは、普通のことを科学に置き換えたらどうなるか、というある種の「翻訳作業」です。ちょうど、僕が「パチンコは麻薬」を「テキストサイトは麻薬」に置換したようなものです。なんでも「科学」に翻訳しないと気がすまない人たちというのが常にいるのが近代社会ですね。こういう科学人間達が、地下鉄にサリン撒いたり、科学忍法・火の鳥とか言ったりするんです。

しかも方法が完全にギャグ。

林野庁の今回の研究は、一卵性の双子の人たちに協力してもらって進める。双子のうち一人だけに森林浴を繰り返してもらい、免疫力の向上やストレス軽減にどう影響するかを調べる。また、樹木が揺れたり、小鳥がさえずったりする音や自然の香りが人の五感にもたらす効果や、脳に与える反応なども研究する。

 僕ならまず最初に、林野庁の人の脳の反応を調べたい。もしもぉーし、入ってますかァー?

 この調査結果が出る前から分かることが2つだけあります。1つは、森林浴は体に良いということ、もう1つは、林野庁は金と人手が余っていて、使い道が無いということ。


養老孟司と甲野善紀の対談にも、科学人間の驚くべき実態が紹介されていましたが、面白いので以下引用。

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甲野:科学の体裁さえとってれば、常識を持った人なら誰が聞いてもおかしなこともまかり通ってしまうんですね。(略)認知科学の人が、アルバイトに論文の整理をやっていた頃、腎臓病に関する症例報告の中に、「はじめ、いろいろ手を尽くしたけれども、何が原因で患者さんが悪化したか、全く分からなかった。最後に分かったのは、治療に使う器具が錆びていて、錆びていない器具を使ったらすっかり治った」という、そういうことが活字になって載っていたそうです。これって、単に器具の整備不良じゃないですか。普通の人ならそれだけのことでしょう。それを、とにかく論文風の形にすれば論文として通る。どういう神経で載せてるのかな、と思うんですけれど、本人は「新しい発見をしたから、こういうことを言えば、皆も注意するだろう」と思って載せたのでしょうね。そして、そういう発表をすれば、お医者さんとしての研究業績は上がって、偉くなっていくらしい。

そのほかにも胸部外科手術の時に、力を込めすぎたのがまずくて、それで骨がちょっと痛んだとかって本当に素人が見ると唖然とするような報告がけっこうあるそうです。

自分の頭と身体で考える

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