ドラマ『仔犬のワルツ』

2004年4月18日 日曜日

仔犬のワルツ公式

なっちの意気込み

 さてさて、なっちがモーニング娘を卒業してからの初仕事、ドラマ主演です。土曜日の夜という、リアルタイムで視聴しやすい時間帯なのも個人的にはうれしいところ。

 なっち演じる葉音(はおと)は、養護施設で育った盲の少女。周囲にいじめられながらも健気に生きている、という役どころ。なんだかいじめられ方とか障害者とか、そういうコテコテな要素が非常にアレだなぁ、と思ったら、やっぱ脚本は野島伸治でした。いじめられっ子と障害者が出てくるベタな話を書かせたら天下一ですね。

(あらすじ) 水無月音楽学校の学長は、後継者を決めようとしていた。そこで子供達に財産と学校経営の相続権として提示したのは「本物の音楽的才能を発掘する」というものだった。水無月家の人間たちは、さっそく各地に才能を探しに行くのだった。

 で、長男は海外で活躍する有名ピアニストを、長女はロックバンドのキーボードを、三男は天才的なスリの指技を持つ少女を、四男は暴走族の少女を、それぞれ候補者として見出す。そして孤児院育ちの三男は、なっちとめぐり合う。というあらすじ。

 今までも野島ドラマはそのあまりの馬鹿馬鹿しさに腹を立てたり嘲笑ったりしながら結局見てしまっていたわけだけど、今回の馬鹿馬鹿しさはまた突き抜けていた。15秒に一回ツッコミ所がやってくる超絶バカドラマ。特に四男の展開*とか全く意味不明。

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 しかし一番面白かったのは、長女が見出す才能がメタルバンドのキーボードという点。そのバンドがいわゆるインギー〜ストラトバリウス系の、様式美スピードメタルで可笑しかった。フライングVでライトハンド奏法をやっていた。メタルバンドでキーボードが一番威張ってるって、ありえねー。

 まぁ言ってみれば全部の展開がマンガなんですけど、見てるうちに、一番影響を受けているのがなんの漫画かやっと分かりました。キン肉マンです。間違いなく野島は王位争奪戦編を参考にしています。

 5人の神が各地に散っていって、候補者を見い出す。「ぬすっとジョージよ、おまえは今日からキン肉マン・ビッグボディだ」というアレですよ。

*……埠頭でヤクザにピストルを突きつけられていて、そこに暴走族がやってきて、なぜかヤクザが暴走族を蹴散らしはじめて、なぜか四男は暴走族の中に特定の誰かを探し始めて、なぜかその中にピアニストでバタフライナイフを使う少女を発見して、どさくさにまぎれてなぜかバイクに二人乗りして逃げて、ヤクザの車に追いかけられて、なぜかバイクごと海に落ちる。なぜか暴走族は全然暴走族に見えない。


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