K-1 BEAST 2004

2004年6月27日 日曜日

 ボブサップ絶体絶命!? でおなじみのK-1 JAPANグランプリ。

 いまどきイベント名にサップを冠してていいのかな、と心配になるほど絶賛暴落中のサップ。相手はレイ・セフォーということで、万に一つもサップの勝ちの目はないんだけど、どんな試合を見せてくれるかに注目が集まった。

堀vsノブ

 ノブ・ハヤシは確かに強い部類に入るんだけど、顔も戦い方もとにかく地味。華が全くない。まぁ”地味”というのはK-1 JAPANが抱える根本的な欠点のひとつだから、ノブだけに言ってもしょうがないんだけど。みんな地味。

 対する堀は、まだ結果はあまり出せていないが、個人的には日本勢の中で一番の注目株だと思っている。198cmという恵まれた体格に加え、22歳という若さ。将来性充分だ。そろそろ先の見えてる武蔵の後、次代を担うのは堀だ。あと最近、知り合いの友達の弟であるということが明らかになったので応援していきたい。

モンターニャ・シルバvsバタービーン

「一番でっかいのと一番デブなのを戦わせてみよう」というあきれたカード。要するに悪いプロレス的なイロモノ対決なわけで、試合がかみ合うはずもなく判定。どうせなら、モンターニャ・シルバとヤン・ノルキアとセーム・シュルトを並べて、ジャイアント決定戦とかやってはどうか。でも大きい選手が大きく見えるのは、普通の選手と試合をするからであって、大きい選手同士がやるとリングが小さく見えるだけでそれほど楽しくないかもしれない。

富平vsマイク・ベルナルド

「まさかの参戦!」とか「恥を忍んでJAPANのリングに…」とかそういう問題じゃないと思う。K-1 JAPANってのは、K-1ワールドGPの出場権をかけた、日本人枠の争奪戦なんじゃないの。日本の地区予選でしょ。ほとんど日本に帰化してるみたいなペタスが出るとかならまだわかるけど、なぜベルナルド。

 今やすっかり年に1回出るか出ないかの噛ませ犬ファイターと化してしまったベルちゃん。それでも日本人には無敗、というのが最後のよりどころだったのに、KO負けを喫したベルちゃん。とうとう引退か。しかし近年まれにみる積極的なベルナルドだったけど、勝った富平は偉い。

サップvsセフォー

 きた! 強いセフォーが帰ってきた! 去年のセフォーは体調を崩して武蔵ごときに負けてしまったけど、今日のセフォーは万全の仕上がり。

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 対するサップもまた背水の陣の心構えで、昔のようにとにかく詰めて詰めて圧力勝負に打って出てきた。しかしセフォーはその猛攻を全て持ちこたえ、文句なしのKO勝利。セフォーは名勝負製造機といわれるくらいで、相手の良いところを全て引き出しつつ、技をくらいつつ、最後は自分の持ち味で上回って勝つという、良いプロレス的なショーマンシップを持っているので素晴らしい。格好良い。サップもカッコよく負けさせてもらえてよかったよかった。円満解決。

ノブvs天田

 決勝戦がダイジェストで最終Rだけという前代未聞の珍事。まぁ、興行側も視聴者も観客もメインはサップ・セフォー戦のつもりだからしょうがないんだけど。天田はリングサイドに妻子を呼んで男泣き。負けボノもやってたけど、こうして“家族”を持ち出して美談に仕立てようとするのはしらけるから辞めてほしい。天田は「家族を守るために戦っている」とか言ってたけど、それじゃ何かい、対戦相手が家族を殴りにくるってのか。

まとめ

 それにしても今回あまりにも気になったのが、不透明すぎるジャッジ。特に角田のジャッジングは毎度の事ながら不透明すぎる。当たり前のことながら、ルールが明確にある競技スポーツであれば、反則は反則できちんと取るべき。それを角田は選手によって、試合によって同じ行為を反則にしたりしなかったり、ダウンをとったりとらなかったり。あまりに非道すぎる。野球ではよく「名選手、必ずしも名監督ならず」といわれるが、角田の場合は選手としてもレフェリーとしても平均以下。今回、富平はダウンしていなかったし、サップは3回ダウンしていた。

 プロレス的価値観へのカウンターとして、真剣勝負をテーマに立ち上げたはずのK-1がどんどんうさんくささに塗れ、かたやプロレスをルーツに持つPRIDEがガチンコ勝負で存在感を強めつつある。絶体絶命なのはサップよりもK-1そのものである。—–


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