女子かしまし物語の歌詞で凹まない。

2004年7月6日 火曜日

 モーニング娘。の新曲『女子かしまし物語』の歌詞が公表され、その内容が大きな波紋を呼んでいるようだ。いや大きくもないか、局地的な波紋、具体的には辻オタの動揺だ。

歌で自己紹介?

 この曲は、『はみだしアーティストトピックで』

●7/22(木)にニューシングル「女子かしまし物語」をリリース。8月で卒業する辻&加護にとっての、モー娘ラストシングルとなります。メンバー全員が順番に自己アピールしていく、超マニアックでオタッキーなナンバーだ!

と紹介されている通り、メンバーの自己言及的なエピソードを盛り込んだ歌詞で構成される、オタッキーなナンバーだ! (オタッキー…?)

例を挙げると、

藤本美貴

末っ子だかなんか知らないが 生意気に写る女 上司と上手におしゃべり 一種の才能かも

石川梨華

自分じゃその気はないらしい それでもかなり優等生 本気で可愛いあの子に 女はジェラシー

といった感じ。なるほど。

そこで、我らが辻ちゃんのパートが

辻希美

合コン日時が決まった日 人数あふれて呼べない 送っちゃいけないその子に 送信したらしい

「へこむ~」

 というものだったために、一部の辻オタが「のののののたんが合コン!?」といきり立った。他のメンバーの歌詞がいかにもその子のキャラクターに合致しているにも拘らず、どうして辻ちゃんにこのような歌詞が割り当てられたのか、もし辻ちゃんが合コンに行ったりしているというエピソードが存在するなら我々はこれからどう生きていけばいいのか、もしそんな事実がないとしたら、こんな歌詞を書いたつんく♂の罪はどう裁かれるのか、と紛糾している。

 しかしこれらは全て杞憂、取り越し苦労で、僕に言わせれば「ちゃんちゃか」おかしい。まず、この歌詞は自己紹介「的」であると言うだけで、自己紹介でもなければ日記でもない。

現実問題として不可能

 考えても見て欲しい。元国民的アイドルとして、今でも公式設定「恋愛禁止」を貫いているモーニング娘。において、さらにその年少組である辻ちゃんが、合コンなどというものを許されるだろうか。また、もしあったとしても、それをわざわざ歌詞でカミングアウトさせる理由がどこにあるというのか。もし辻ちゃんの合コンなどというものが現実に存在し、それが公になったならば、それは矢口のラブラブツーショットや飯田のアイリッシュパブ、保田のゲイバーどころではない、今世紀最大級のスキャンダルである。UFAが吹っ飛ぶ。

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歌詞はフィクション

 この歌詞は、アルバム曲やFC限定ソングではない。あくまで一般向けの曲である。いくらオタッキーなナンバーとは言え、シングルの歌詞にするからには、それなりの一般性を志向しなければいけない。

つんくはここでおなじみの手法、“ある世代の女性を想定した創作歌詞”というものを取り入れた。

ここでは、モーニング娘のメンバー個々のエピソードを元に、『乙女パスタ~』で見られるような、OL創作の一種、いわゆるF1層向けの歌詞に仕立てている。

それは“上司”“結婚”と言った、本来なら彼女たちと無関係の言葉が含まれていることからも容易に推察できる。要するにこれは、おまいらのすきなコピペ改変なのだ。

合コンは何を指すのか?

 となると、辻ちゃんパートの“合コン”という単語も、それらと同じく、OL用語として改変されたものである。つまりこのエピソードは、「来れない子に間違いメールを送ってしまった。へこむ。」という、ただそれだけの他愛ないものである。

 では“合コン”は何を指すのか? やや蛇足の感はあるが、推測してみよう。僕はずばり“お泊り会”のことではないかと考える。辻ちゃんの家には、よく他のメンバーが泊まりに来ることは周知の事実だが、スペースの都合や仲の良さなどの要因から、一度に呼べる人数は限られる。そこで、呼べないはずのメンバー(お泊り会があることを知らない)に、「明日どうするー?」的なメールを送ってしまったのではないか。実際、こんなエピソードがあった。

「最近なにが一番楽しかったですか?」というFCのアンケートで、5期メンバーが辻ちゃんの家に泊まった話を答えていた。

辻  お豆とまこっchanとあさみchanが辻家におとまり会した事♪

紺野 のんつぁん家にお泊りしたコト♪かーなーり楽しかった♪

小川 辻さんの家でお泊まり会したコト♪

新垣 のんつぁんとあさみちゃんとまこっちゃんと私でお買い物に行った♪

しかし、ひとりだけ呼ばれなかった5期メンバーが…。

高橋 宝塚を見に行ったんですよっっ!めちゃくちゃ楽しかったですねっっ!!

 ……せつない。このときの件ではないだろうが、こういった状況下で、辻ちゃんが間違いメールを送ってしまうケースは充分ありうる。

 それにしても確かに“オタッキー”であまり一般的に受け入れられなさそうな曲だな。それぞれのメンバーに見せ場と自己紹介的なフレーズを盛り込むことによって、5期や6期の認知度を高める狙いもあるかもしれないが、なんというか完全オタ向け仕様になってしまった気がする。

 しかしダンスのキレもよく、工夫を凝らしたPVの評判はすごく良いようだ。この曲は映像込みで評価されるべきなのかもしれない。

PV

CD初回盤 CD通常版

 ちなみに、こちらのサイトで“合コン”に関する素敵な解釈がなされているので、参考にされたい。


この記事の評価は:

うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (まだ評価されていません)
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コメント / トラックバック 1 件

  1. ハロプロLOVE♡ Says:

    藤本美貴ちゃんCUTE♪
    のの(´・ω・`)?

    みんなカワユイ♡ つじかごLOVEですっ♪

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