ヲタ芸? タイガー!

2004年8月4日 水曜日

 ライブやコンサートには、そのアーティストのファンならではの行動様式や、類型化された応援方法がある。(例:モッシュやヘッドバンギング、ダイブなど。ヴィジュアル系の“捧げ手”やアイドルのPPPH、ジャニオタの鉄則“ウチワは肩より下”、などもある。)

 ライブ、コンサートなんていうものは各人が各人の好きなように楽しめばいいものだとは思うが、モーヲタの応援は僕の楽しみを阻害する。ひたすらその場で回る“マワリスト”は鬱陶しいし、南海の人食い土人のような妙なダンスも止めてほしい。さらに言えば、PPPH(手拍子パン、パパン!ヒュー!)もうるさいし、歌パートのメンバーの名前をコールするのも曲の鑑賞を妨げるので止めてほしい。カラオケのごとく歌ってる奴は論外。

 が、僕個人がここで「やめてほしい」とつぶやいたところで、世界は何も変わらない。せいぜい僕にできるのは、これまで通りコンサート会場に背を向けて、家でDVDを鑑賞するという楽しみ方だけだ。ああいった鬱陶しい行動のことを、“ヲタ芸”と呼ぶらしい。なにがヲタ芸だ。曲の展開を無視してひたすらBメロで叫ぶPPPH、ステージを見ずにクルクル回るジャンプ、あんなもののどこが芸だというのか。ヲタ芸滅すべし。僕はステージ上のパフォーマンスに金を払っているのであって、運動がしたいわけでもお前らの歌や叫び声が聞きたいわけでもない。(ヲタ芸についてもっと知りたい人、見てみたい人は【ヲタ芸 動画】などで検索してみてください)

 しかしもう一度、「楽しみ方は人それぞれ」という観点に立ってみると、きっと会場がヲタコール、ヲタ芸でいっぱいになって盛り上がっているのが楽しい、という価値観の人も少なからずいるだろうから、そういう人から見れば僕のようにただ双眼鏡を持って突っ立っているやつらは逆に邪魔以外の何者でもないのかもしれない。

 …と思っていたら、どうやら僕も知らず知らずのうちに“ヲタ芸”に手を染めていたらしい。双眼鏡でじっとステージ上を見ることを”スナイパー”もしくは“野鳥”、何もせずに腕組みでもしてステージ上を見つめることを“タイガー”と言うらしい! 野鳥やスナイパーはまだしも、“何もしないこと”にまで名前がついているなんて! さかもとさんも指摘していたが、まさにNEETと同種の発想である。何もしないのも芸なのだ…。

ヲタ芸 新技一覧表

タイガー:腕組み仁王立ち

ツンドラ:座り凝視

イカロス:イスからジャンプ

スナイパー、野鳥:双眼鏡凝視

ロダン:座り瞑想

シーザー:椅子に座り爆睡

メモリスト、彦一:公演中メモ取ってる

スターダスト:サイリウムすっぽ抜けて落とす

人間スターダスト:自分自身が落ちる

ケンシロウ:上半身裸

1人で万歳:グリコ

キャンセル:技の途中で他の技に移行

●スペシャルコンボ

メモリストキャンセルケンシロウ

イカロスキャンセル人間スターダスト

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PPPHの派生技

PPPT(タイガー)、PPPG(グリコ)

サガット ところで“タイガー”の由来、語源はなんだろう。調べてみてもよくわからない。「虎のように堂々と見るから」なんていう説明もあったが、絶対違う気がする。ひょっとしてストIIのサガット(勝ちポーズが、腕組みをして仁王立ち)が「タイガー」を連呼していたからだったり……。いやでもそしたら素直に“サガット”にでもなるだろうしなぁ。だがそういえば、PPPHの“H”の部分、拳を高く突き上げて飛ぶ様は、タイガー・アッパーカットのようにも見える。

 

↑あーいぼん!オイ! あーいぼん!オイ!!

追記:

読者の方よりフォームから、「これが元ネタではないか」という情報が寄せられました。とあるゲームのキャラクターです。ふぅむ、なるほど。http://www13.ocn.ne.jp/~sugie/as_only11.htm


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