潜入2・都内の銭湯

2004年9月18日 土曜日

 長い長い月曜日。グランドスラムを達成してしまった。(グランドスラム……月~金を会社で過ごすこと。)

 月曜の朝に出社したまま、一度も家に帰れず、とうとう金曜……! ということで、トイレで顔を洗って鏡をのぞくと、髪もヒゲも伸び放題で、かなりホームレス度が進行していました。まぁ月曜以来フロにも入ってないわけで、このままでは本当にホームレスになってしまう! てなわけで、激しい戦闘の合間を縫って、生まれて初めての銭湯に行ってきました。

 ネットで検索して、会社に一番近い銭湯(それでも15分くらい)へGO。途中のコンビニでタオルを買った時点で、所持金があと500円しかないことに気付く。それでもタオルが無いと困るし……。考えてみると、銭湯の相場を良く知らないのだった。ATMくらい適当にあるだろう、と思っていたが、銭湯があるような場所というのは東京都内でもかなり下町っぽい風情のある町並みで、せいぜい郵便局くらいしかないのだった。

 しかして銭湯の入浴料は400円、せっけんは30円だった。良かった、足りた。

 ロッカーに服を放り込んで、いざ銭湯初ダイブ! ……してみたはいいが、なんか中央に、体のパーツが足りなくて、両肩に絵が描いてある人が大の字で寝てる……。玉袋がこっち向いてでろーんと寝てる…・・・。よくみるとかなりお年を召した方で、(というか僕以外は全員お年を召した方だった)これはひょっとして倒れているのではないか? うわー、こんなとこで死人を見るのは嫌だなあ。まだ仕事残ってるから抜け出してきたのに、面倒ごとはごめんだ……。

 でもよくよく見ると、胸が上下しているので、どうやら息はあるようだ。ほっとしつつ、それでもこれは倒れてるんじゃないだろうかと横目で気にしていたら、その体のパーツが足りない人は「うーん」と大の字になったまま、腕を天井に向けて突き出して、体操のようなものをやりだした。と思うとやおらむっくり起き上がり、ざぶりとお湯をかぶってまた大の字になった。なんなんだよ。

 安心して湯につかろうとしたら、熱くて入れない。体が慣れてないせいかと思ったが、足を入れてるだけであまりの熱さにビリビリと痺れてくる。もうちょっと温度上げると調理になるんじゃないかっていう熱さ。地獄か、ここは! しかしこのまま出たら、せっかく銭湯まで足を運んだのに、事実上のシャワー室である。400円のモトが取れない。結局、修行のような覚悟で15秒ほど入って退散した。脱衣所にコーヒー牛乳やフルーツ牛乳がなかったのが心残りである。

フルーツ牛乳を飲む矢口と毒さん—–

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