PRIDE28

2004年11月3日 水曜日

ジョシュ・バーネットVSミルコ・クロコップ

 世紀の一戦!と謳われていた試合だが、フタを開けてみればあっけなく終わってしまった。グランドで上になっていたジョシュが、なぜか突然のタップ。左肩を脱臼していたのだ。高田統括本部長は「ミルコが下からカンヌキをしかけたネ」と言っていたが疑わしい。倒れこんだ瞬間にへんな手の付き方をしたのかもしれないし、ミルコが掴んでいた手がたまたまキマってしまったのかもしれない。意図的なものでない証拠に、ジョシュがタップして離れた瞬間、ミルコは下から打撃を当てにいっていた。

試合後のマイクで、ミルコも「いつでも再戦する」といっていたが、その言葉どおり少しでも早くもう一度みたい。

ヴァンダレイ・シウバVSクイントン・ジャクソン

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 ジョシュ・ミルコ戦とはうって変わって大激闘だった。序盤からシウバがアグレッシブに打撃を当てにいくが、ジャクソンもカウンター気味に応戦。最後は一瞬のスキを付いてジャクソンがグラウンドでマウントに以降するも、これから、というところでゴング。これで息を吹き返したシウバが、2R目に前回の対戦と同様、ヒザ地獄でKO勝利。1Rがあと20秒あったら、もしくは……。とも思うが、シウバは本当に強い。ミドル級の最強王者であることに間違いはない。

 シウバは現在、大晦日にはヘビー級の選手との対戦を希望していると言う。確かにシウバはミドルとヘビーの中間に位置する体格なので、どちらでもやっていける。桜庭も3回やって3回とも負けているし、ミドルではもう相手になる選手がいないということなのだろう。果たしてシウバは、PRIDEヘビー3強の壁に名を連ねることが出来るのか。

 また、大晦日には、前回バッティングによる出血で無効試合となったヒョードルvsノゲイラの最強決定戦も決まった。ただ、ノゲイラは右腕の手術を予定していたところを、榊原さんに説得されて決意したらしいが、「ファンが望んでいるから」という理由で無理するよりも、万全な体勢で決着を付けて欲しいなあと思うのは、拙者だけではないはずだ。一歩・宮田戦みたいに引っ張られても困るけど。

 桜庭は田村との試合を希望しているということだけど、正直実現したとしても別に……。プロレス的には面白いカードなのかな。ここはやはり、やはり4度目の挑戦、シウバと最後の対決をして欲しい。これで負けたらいよいよ困るが、シウバがヘビー級へ行って2度と対戦できないのも寂しい。

 他雑感。ハントは奇跡の大逆転で燃えた。あのサモア人の拳には何が宿ってるんだ? 150kgの相手に5分以上上になられてヒザを落とされていたのに、一発のパンチでひっくり返した。あと大逆転といえば、頑丈な韓国人には笑った。なんだあの試合は。写真は今回初出場の、ジェームス・トンプソン。“メガヘラクレス”の異名をとるらしい。あっという間に負けたけど異様に気合の入った奴だった。—–


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