盗まれたSleipnir

2004年11月17日 水曜日

 まさか今時タブブラウザを使ってない人なんていないとは思うけど(断言)、一応説明しておこう。タブブラウザとは新しい窓を同じプログラム内で管理する、軽くて便利なブラウザのことだ。IEだと、窓を新しく開いていくとすぐに訳が分からなくなってしまう。 (タブブラウザって何?)

 そんなタブブラウザの中で、機能的にも人気的にもほぼ独走状態だったのが『Sleipnir』(スレイプニル)だ。機能も豊富でカスタマイズ性に優れ、ほぼ死角なしの無敵ブラウザだった。その人気は国内にとどまらず、各国語に翻訳される、国産ツールの誉れだった。

 しかしそのSleipnirの開発が11月16日でストップしてしまった。開発者のPCが盗難の憂き目にあってしまったのだ…。

 開発サイトでは、「中古屋でこのPCを見たらご一報ください」とVAIOの型番が公開されていた。これで戻ってきたりしたら感動的な出来事になるんだけど、そううまくはいかないのが世の常。PC窃盗犯なんてのはどうせあっちから来た窃盗団の仕業だから、さっさとフォーマットされて売り払われて終わりだろう。やるせない。

 サイトでは「○○署の刑事に協力を依頼したが盗難程度では動いてくれなかった」という記述があったが、現在ではサイトごとノットファウンドになっている。平野署にもPCの使える刑事はいるだろうから、事の重要性に気付いて、捜査の妨げにならないよう(?)消させたのかもしれない。わが国を代表するソフトだからなぁ。

 このニュースを聞いて、YOSHIKIが新曲のデータと現金を車上荒らしに盗まれた事件(→)と、押尾学先生が10代の頃から書きためていた歌詞ノートが盗まれた事件(→)を思い出したのは僕だけではないだろう。前者は、まさか盗んだカバンの中に入っていたMDがそんな大事なものとは思わないから適当に上書きされてしまっただろう。後者は、押尾先生は英語でしか詩を書かないらしいので、読めずに捨てられただろう。本当にやるせない。(ところで今ハロプロがやってる『愛・地球博』って2年前はYOSHIKIだったんですね。)—–

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