香田さん殺害さる

2004年11月2日 火曜日

 今月26日に、イラクでアルカイダ系武装グループ、ザルカウィ一味に拘束された日本人男性、香田証生(こうだ・しょうせい)さん(24)。結局青年は生きて戻らず、31日にバグダッドで遺体が発見された。そして例によって惨殺映像がWEBで公開されたらしい。今のところ僕にとって必要ないので動画は見ていない。

 この春、毎日のようにイラク情勢や人質問題を取り上げ続けた九十九式だが、今回の事件に関してはほぼ完全にスルーしてしまった。だがそれは僕だけに限った話でもなく、世間的にもマスコミ的にも、前回の人質事件に比べて今回のトーンは低かった。新潟大震災や球団問題など、他にキャッチーな話題があったからというのもあるだろうか。また、前回の3人組と、今回の香田青年とでは、さまざまな違いがあったのも確かだ。

例の三人組との違い

・三人組

広告

  複数

  反戦、救援が目的

  家族がテレビ的

  解放された

・香田さん

  ひとり

  目的不明

  家族がしおらしい

  殺された

 3人組の家族と違い、香田青年の親は、控えめに世間に対して頭を下げただけだった。青年も、「もう一度日本に帰りたいです」とは言ったが、自衛隊の撤退要求や救出要求などしなかった。「小泉さん、すいません。」と、一国の総理に対して友達のように語りかける平和な青年。「自分探しの旅」と称して危険なイラクに冒険しにいった青年。なんだか、全てが単純に痛ましく、それゆえに揶揄することも批判することもできず、それでいて悲しむことも憤ることもできない。どうしてもフラットな反応になってしまう。青年と同様、僕も無力だ。

 しかし一つ解せないのは、自衛隊の派遣延長が示唆されている点だ。確かにここで短縮して撤退させてはいけないのはわかる。それは「テロに屈した」ことになり、対外的にも国内的にも良い結果を招かないだろう。しかし、任期満了で12月に撤退してはなぜいけないのか。ここでの延長はただ“ムキになっている”だけではないか。そんな「テロに屈しない」ポーズのために、これ以上“陛下の赤子”たる皇軍兵士を侵略軍の手先にしておくわけにはいかない。そもそもそれがアメリカへのポイント稼ぎのためだけだとしたら、とんだお笑い種である。

参照

香田さん殺害若者たちは 同世代の声

それでも批判の声

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