スポフェス2004

2004年12月6日 月曜日

 今年もやってきました運動会の季節。秋といえばハロプロ運動会、“スポーツフェスティバル”、日本の女の子は音楽と体育ですよ! というわけで12月5日、行ってまいりましたさいたまスーパーアリーナ。

「開演前に行くと準備運動が見られるらしい」という情報を耳にして、朝7時に起きて現場へ向かうも、前日の台風のような嵐の余波で電車が運休しており、発狂しそうになった。しかし幸い、開場時間をやや過ぎたくらいで入ることができた。今日はジャージにスニーカーの、いつでも走れる格好で来た。ひょっとしたら借り物競争や、父兄参加のレースがあったりするかもしれないからだ!

 目の前に広がる緑のピッチの上を、ガッタス始めハロプロの選手たちがポテポテ走ったり、跳び箱の練習をしたり、フットサルのシュート練習をしたり、おしゃべりしたりしている。な、なんて素晴らしい光景だ。双眼鏡を手にしながら、一体どこを見ていいのかおろおろしてしまうくらい素晴らしかった。しばらくすると、電車の遅延を理由に開演時間が延びた。やった、これで準備運動を長く見ていられる。とんだ本末転倒だが、ひょっとすると競技自体よりもこの時間帯の方が楽しいんじゃないか? というくらい幸せな絵だった。

 しばらくして選手達が入場すると、選手宣誓の前に整列し、中澤さんがなっち事件の謝罪をしたのでいたたまれない気持ちになった。もういいよみんな…充分だよ! だって、みんなが謝る必要はまったくないし、理由もない。

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「先日の報道でご存じだとは思いますが、安倍なつみがスポーツフェスティバルに参加することができなくなりました。私たちハロー!プロジェクトにとっても大変な出来事です。申し訳ございませんでした!

でも、安倍なつみは私たちにとって本当に大切な仲間です。なっちの分もここにいるハロプロ45人、一生懸命がんばります!」

だからこうして文章で見ると、何を謝ってるのかさっぱりわからない。それでも会場からは笑顔をなくしたメンバーに大きな拍手、それと「なっち!なっち!」の大歓声が上がった。「がんばれ!なっち」「いつまでも待ってるよ!なっち」など、復帰を待ちわびる横断幕も掲げられた。一方で、都内に住む会社員・宮本勇次郎さん(26)は「なんで本人が出てきて謝らないのか」と残念そうに話した。

 中継席に我らが“まこと”が姿を見せた……途端に会場の3割くらいから大ブーイング。ちょっとまことに同情したが、まぁ自業自得の面もあるので深くは追求しない。今回のまことは司会ではなく“解説”。いったいどんなコメントをするのかと思ったら

アナウンサー「ガッタス、トヨタスタジアムの大会では2?3で惜しくも負けてしまいましたが、今回はどんな展開になるんでしょうね?」

まこと「そーですねー、トヨタスタジアムでは惜しくも2?3で負けてしまいましたので、今回は頑張ってくれるでしょー。絶対勝ちます。」

 そのまんまじゃねーいか。相手の言ってることの復唱に近い。万事がこんな具合で、何を振られても「そーですねー。いいんじゃないでしょうか…」とか、要領を得ない阿呆の子みたいな返事ばっかりで、すごく笑えた。一緒に行った人たちみんなで手を叩いて笑い転げた。

 フットサルでは、なんと解説にラモスるいが登場。まことと打って変わって会場の喝采を浴びた。選手が不用意なプレイをすれば「今のはないヨ、びっくりしたヨ!」と容赦なく切って捨て、GK辻ちゃんの果敢な飛び出しやセービングには「いい判断だネ、ナイスよ」、里田のドリブルや吉澤のシュートには「イシ…ザワ…。あの選手はいい動きネ。キモチ負けてないヨ!」と名調子を披露した。というか、ラモスは普通に解説をしていただけなんだけど、だからこそ、真面目に解説すればするほどコントみたいでやっぱり笑えた。

 フットサルにつぐ辻ちゃんの見せ場、徒競走ではキッズの矢島という思わぬ伏兵、現役の陸上部の?中学生がいて、60mを9秒33で駆け抜け、1位をかっさらっていった。ふざけんなよ。空気読めよ、と会場の誰しもが思ったはずだが、大人なので拍手をしておく。最後の決勝戦など、危うくピッチに乱入して妨害しそうになる自分を、必死で押しとどめた。こんなこともあろうかと、僕は観客だが上下ジャージの、いつでも走れる格好で着ていたのだった。でも辻ちゃんも、左足の不調に悩まされながらも9秒44というタイムをたたき出す健闘ぶりを見せたのだ。

 運動会となると、目立つ子と影の薄い子が出てくるのは当然だが、その運動神経で注目を浴びる辻ちゃんと対照的に、加護ちゃんは“運動音痴の子”という扱いでスポットを浴びさせられていて、その扱いはないよ、と思った。あと、チーム分けで辻加護を別々にするのはかわいそうだし、絡みが見られなくて観客がつまらないので来年は再考を願いたい。

 絡みで凄さを再認識したのは藤本と松浦、通称“あやみき”のカップリングだった。あややがポツンと所在なさげに座っているところに、笑顔のミキティが駆けよったかと思うと、あややがミキティを後ろから抱きかかえて座ったり、恋人パンチ(もー、○○クンのバカバカ!っていう感じのやつ)でポカポカ叩いたりと、見るものの息が止まるほどのラブラブっぷりを見せ付けていた。なんだ、ありゃぁ。圧倒的じゃないか…!

 騎馬戦では、白軍が、将棋の“矢倉”のように大将をガッチリ守る奇策を見せたりして、なかなか面白かった。あと、人が変わったようにアグレッシブな動きを見せる石川さん。これはもはや毎年恒例か? 石川さんは騎馬戦で燃え過ぎる。

 可愛い女の子が何かに打ち込んでいる姿というのは等しく人の心を打つものだけど、それが日本トップクラスの可愛い女の子を30人以上集めて、しかもその子達が完全燃焼の真剣勝負をしているんだから、感動しないわけがない。

 ミニコンサートも素晴らしかった。僕は今までモーニング娘を見るときは、必死で辻ちゃんの姿を探して、目で追っていたので、辻ちゃんの抜けたモーニングは今までより退屈なものになるんだろうな、と思っていた。でも、誰かを目で追う必要がなくなったことで、モーニング娘を集合体として見ることが出来るようになった。やっぱり凄かった。

 月並みな感想ですが、「明日からまた頑張れる!」との熱い思いを胸に会場をあとにした。表情筋が笑顔で固定されてしまって、その後2時間くらいずーっと無意味にニヤニヤしてました。というか、会場に入る前と後で、みんな全然顔が違っていた。 —–


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うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (まだ評価されていません)
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