ハロプロ楽曲大賞2004 詳報(A)

2004年12月13日 月曜日

 Googleで「ハロプロ楽曲大賞 速報」で検索してきた人がいて、「はー、Googleの情報って早いもんだなぁ」と思っていたら、去年書いた記事だった。1年経って、気付かず全く同じタイトルの日記を書いた宮本です。こんばんは。

 ハロプロ楽曲大賞は、年をおうごとにこなれてパワーアップしてきている。今回も進行はスムーズで、司会はよどみなく、映像もしっかりと作りこまれていて、ほとんどプロの仕事だった。深夜のTV番組を見ているような感覚で楽しめた。ネットTV中継を導入したりしても割と楽しいかもしれない。しかしこのイベントはライブならではの臨場感や一体感、視覚、聴覚、時として直感を含めた楽しさなので、あまり面白がれないだろうか。とりあえずラジオは難しそうだ。

 前回の楽曲大賞を、僕は「倒幕寸前の佐幕派浪人の決起集会のような悲壮な雰囲気」と評したが、今年は割と楽観的な空気があったように思う。思えば昨年のハロプロは凋落の一途というか、とくに明るいニュースもないままズルズルと負け続けていたような年だった。そういった悲壮な雰囲気は、『スクランブル』という、現場派の強固な支持を背景にした曲が最優秀曲として選ばれざるを得なかったという結果に象徴的に表れていたように思う。

 翻って今年は、売り上げこそ回復していないものの、やや持ち直した感がある。卒業後の辻加護は、目立ったヒットこそ出していないものの、確実な仕事と珠玉の作品で我々を安心させてくれたし、モーニング娘に浪漫で迷いの無さを提示させ、全体としては、今回は集計範囲外だったものの『All For One』で輝かしい多幸感が演出された。そういった空気が反映されてか、楽曲大賞も終始和やかな雰囲気で進んだ。

 順位発表の合間に挟まれる、多彩な豪華VTRゲストの出演もみどころだった。掟ポルシェや宇多丸兄ィなど、トークの面白いゲストが楽しかったのは勿論、渡辺チェルや永井ルイら、編曲陣が、手がけた曲の思い出やつんく♂の印象について語る趣向は大変楽しめた。よくコメントとってこれたなぁ。このまま楽曲大賞がすくすく成長し続けると、いつかつんく♂のコメントまで辿りつくんじゃないだろうか?

(ただ、会議室のようなところや店での収録も多く、ところどころ話の分かりづらい箇所もあったので、「Q、女子かしまし物語について」といった感じの字幕を表示させるとよかったのではないかと思った。)

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コメント / トラックバック 2 件

  1. twisted Says:

    ども、さかもとです。え〜と実はネットではないですけど、中継というのは準備してたんです。今回ビデオとマイクが壇上と別に用意してあったので、もしVTRゲストが会場に来てくださった場合、ゲストルームからスクリーンに小窓で出すことも技術的には可能でした。が、ゲストが来なかった、および中継するはずのエリザベス子役さんが前半爆睡していた等の理由により回避されました(苦笑)また、ネット中継は技術的に可能ですが、著作権のある楽曲やPVを流すイベントであることと、わざわざお金を払ってきていただける方々の優位性を保つためにもしない方向なのですー。

    またVTRの字幕も当初用意する予定だったんですが、映像担当でるぴくんのタスク量が限界に達していたため残念ながら間に合いませんでした。これはでるぴくんのせいではなく、ぼくのタスク分散管理が行き届いていなかったことによるディレクションミスの部類に入りますので、ぼくのせいであります! 申し訳ありませんー。

    あと細かいところでは文字打ちや映像のミスなどもいくつか散見されておりまして、チェック体制の強化も今後の課題だなと思った次第であります。

    しかーし、基本的にこれらの作業って投票終了後から開票して順位確定してから作業しておりまして、実質1週間で準備してるんですよね。事前に準備できるところのコンセンサスのとれっぷり、みんなの仕事っぷり等、普通にあり得ないレベルです。最後の方でユニット別の順位及び売り上げ順位のエクセルデータとか画面に出てたと思いますが、あんなのたぶんレコード会社でもあそこまで細かくやってるかどうかなマーケティングぶりです。つうか進行管理しなくても想定の右斜め上の仕事を勝手にやってくれるみんなはすごいです。もはや名前だけのディレクターであります。

  2. 宮本 Says:

    おお、さかもとD。おつかれさまです。
    なるほど、確かに著作権のある映像、音楽を電波に乗せてしまうと、場合によっては手が後ろに回るくらい怒られますね。

    本当に1週間の突貫作業で良くあそこまででできるもので、毎年のことながら、楽曲大賞運営委員会の仕事ぶりには驚嘆させられます。来年も楽しみにしてますぜ!

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