人は死んでもザオラル

2004年12月14日 火曜日

2割が「死んでも生き返る」=「何となく」理由に -小中高生の意識調査

 死んだ人が生き返ることがあると考える子供が5人に1人いることが、小児神経科医の中村博志日本女子大教授らの調査で分かった。死を正しく認識している子は3割にとどまり、中村教授は「『生まれ変わり』との混同が含まれるにしても多すぎる。死の認識の低さが最近の子供による事件や問題行動につながっているのではないか」と分析している。

 調査は昨年、全国の小中高校の協力校に質問用紙を送り、記入後返送してもらう形で実施。小学生389人、中学生1407人、高校生101人の計1897人から回答を得た。

 「人は死ぬとどうなると思うか」という問いに対し、「生き返る」という回答を選んだ子は173人(9.2%)、「生き返ることもある」は240人(12.7%)で、合わせて21.9%。「生き返らない」「分からない」がともに3割強だった。

 そう思う理由をたずねたところ、生き返ると答えた子は「何となく」が53.0%で、「見たことがある」「教えてもらった」もそれぞれ11.3%、17.8%あった。 

(時事通信) – 12月11日15時0分更新

ペットセメタリー 実は、同種の調査が6月、長崎少女カッター事件のときにも実施されていた。

その調査では、小中学生のうち、「人は死んだら生き返らない」と正しく答えられたのはなんと3割だったらしい。そのときとは、母集団もおそらく調査方法や設問も違うだろうから比較は出来ないが、小中高生のうちの少なくない人数が「人は死んでも生き返る」と考えているということである。これはやはり恐るべき事態だ。考察というか、僕の意見は6月時点で書いたものあまり変わらないので割愛する。(*1)

 結局、“命の尊さ”なんてものはそれと表裏一体になった“死”を意識しないとわからないのだろうから、いくら倫理や道徳の授業で教えたって伝わらないのだ。それこそクラスで殺し合いでもさせないと無理なんじゃないか。ちょっと前に秋田の小学校であった、生徒にニワトリを飼育させて、学期末にシメて料理して食べるという授業はなかなか面白い取り組みだったと思う。(PTAの猛抗議にあって中止になったが)(*2)

 今回の調査が6月のものと違う点は、調査対象に高校生が含まれていることだろう。ひょっとしたら、高校生で「生き返る。見たことがある。」と答えたケースもあったかもしれない…と考えるとぞっとするが、そこまでいくともはや死生観うんぬんよりも、ただのアブない人な気がするな。

*1)http://type99.net/2004/06/blog-post_30.html

*2)http://aoyagijin7.easter.ne.jp/kaihoukyouiku/inoti/inoti-siryou05.htm

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