読書感想文(3)(4) Missing / 陰陽師

2005年1月31日 月曜日

 通学列車の片道で、だいたい100ページくらい読める計算。読み始めたら、駅までの道や乗り換え時にも読んでます。二宮金次郎状態。

Missing

 怪異事件のおこる架空の街を舞台にした、学園ライトホラー。美形で冷淡で全身黒づくめで、オカルトに傾倒していることから「魔王陛下」と呼ばれる少年が主人公。この設定だけでちょっと挫けそうになるが、豊富な改行と「…………」の多用された文体のおかげで、スピーディーに読み飛ばせた。アニメじみた登場人物の会話はいちいちオタくさいし、人物描写は独りよがり、主人公は神隠しに遭って帰ってくるだけだし、盛り上がりに欠けるドラマは特に見るべきところはない。作者が登場人物に思い入れがあるのは分かるんだけど、ぜんぜん魅力が伝わってこない。唯一面白みのあったオッサンキャラは、撃たれて異界に取り込まれて何のフォローもなし。何だそりゃ。もうちょっとハッタリ効かせてくれ。イラストに関してはノーコメントにしておきたい。これがライノベか……。

 今川焼きのバイトをしながら食いつないでいた筆者の、記念すべきデビュー作、という設定にはぐっと来るものがある。が、作品の評価とは関係ない。

 というのが僕の感想なんだけど、これ書いてからためしにAmazonレビュー見てみたら、オール☆5つで大絶賛の嵐だったのでびびった。レビュアーはみんな中学生っぽかった。世代ギャップか。でもこの作者、俺と同い年だ。

★★☆☆☆

陰陽師

 言わずと知れた、90年代陰陽師ブームの火付け役にして夢枕獏の代表作。舞台は平安時代、昼は人が、夜は妖物が跋扈する都、平安京。都随一の陰陽師、安倍晴明が、陰陽の術を駆使して源博雅とともに難事件を解決する、オカルティック・ディテクティブ・ストーリー! と言っても、バトルがあったり式神を飛ばしたりと派手な展開があるわけではない。出てくる妖物も、捨てられた女の怨念だったり、この世に未練を残すインド人だったりして、どこか物悲しい。そして清明の使う“術”や、博雅との“呪問答”は、哲学的で面白い。例えば「名前が人や物事を縛る」というのは、清明のように実際に相手を動けなくするわけではなくても、現代の我々が普通に経験することだ。(名前を知られると術をかけられる、という思想は西洋魔法にもある。)

 話が全てオムニバス形式で、1話につき1事件という構成もシンプルで読みやすい。名作は外れなくていいなぁ。

★★★★☆

読もうと思ってる本リスト—–

心に残る言葉…偉人たちの名言集

2005年1月30日 日曜日

 世の中には、色んな名言があります。心に残る言葉、含蓄のある言葉、意味は分からないがすごい自信の言葉、歴史を動かした言葉、などなど……。
 今日は、そんな偉人達の名言を集めたサイトを大紹介します。(最終更新日:2007年1月28日)

伝説の押尾学語録

  • 「俺はカート・コバーンの生まれかわりだ」
  • 「最高の俺は他人は当然、俺自身も超えられない」
  • 「『何故俺はロックなのか?』それは俺がロックだったからさ」
  • 「ジミヘンのようにギターを燃やすような真似はしない。今の俺は、既に炎に包まれている」

キバヤシ名言ランキング

  • 「時空を超えてあなたは一体何度ーーー我々の前に立ちはだかってくるというのだ!!ノストラダムス!!!」

ジャイアン名言集

  • 「見のがしてくれたら、あとで一万円やるぜ。」
  • 「逆らうものは死けい!」
  • 「命はないものと思え!」
  • 「これだけあれば、世界をせいふくできるかもな…」
  • 「のび太はおれのえものだ。」

出木杉名言集

  • 「予言なんて信じないよ。みんな偶然かこじつけだ。この暗さは黄砂だよ。中国大陸のこまかい砂ぼこりがまいあがって、偏西風にのって日本へとどいたんだ。時々ある自然現象さ。」
  • 「これからの時代は、女性もどんどん社会に出て働くだろ。家事は女性の専門というわけにいかなくなると思うよ。」
  • 「悪いこといわない。宿題のほうが、キャンプよりだいじだよ。」

美濃輪育久語録

  • 「小さい頃からプロレスラーにあこがれて、プロレスラーになるために学校の授業、部活全てがそれを意識してやってた。マラソン大会も『この試合はプロレスラーになるための練習なんだ』と思ってやっていた。」
  • –:好きな女性のタイプが『巨乳』と。 
     「これは本心ですね。嘘じゃないです。スケベと思われるかも知れないですが嘘じゃない。みんなそうだと思う。僕は素直に生きたい」
  • 「右手が蛇で左手が竜、と勝手に思ってるんですよ。蛇の気持ちと竜の気持ちですね、簡単に言えば。蛇っていうのはだれもが知っていて実際にいますよね?でも竜っていうのはだれも見たことがない。でも誰もが・・・(以下、完全に意味不明につき大幅に省略)右手が蛇で左手が龍っていうのは、・・・右利きなんですよ。」

シャア名台詞集

  • 戦いとは常に二手、三手先を読んで行うものだ。
  • モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差ではないということを・・・教えてやる。
  • いつになく興奮しているようだが、女性の為に功を焦るのはよくない。
  • 見えるぞ。私にも敵が見える。

プロレス界の名言

「1+1は2じゃないぞ。俺達は1+1で200だ。10倍だぞ10倍!」(小島聡さん。天山広吉とのタッグチームについて。)
「私のアゴの筋肉は常にビルドアップされ、鍛えられています。」
(アントニオ猪木さん。モハメド・アリ戦の前の記者会見で、アリから「ペリカン」と言われて一言。)
「俺は『アポー』とは言っていない。」(ジャイアント馬場さん。物まねをした関根勤に向かって。)
「馬場さんとはあまり話したこともないんですよ。大体、言葉が判別しにくいでしょ。」(三沢光晴さん。自らの新弟子の頃を思い出して。)

特攻の拓 名台詞集

  • 「あんまチョーシくれてっとひき肉にしちまうよ!」(マー坊)
  • 「疼くんだよゥ・・・・」(武丸)
  • 「“行く”っかねーだろ?“無敵”の“魍魎”を“払い戻し”によー」(武丸)
  • 「“事故“る奴は・・・・“不運”(ハードラック)と“踊”(ダンス)っちまったんだよ・・・・」(鰐淵)
  • 「“ムカつき”が止まんねーよ・・・・」(那智)
  • 「オウ!!“バール”持って来い!!」(緋咲)
  • 「“喋らねー”でくれますか?オレの前でよ・・・“息”が臭ェーからよ・・・」(緋咲)

徳光暴言集

  • 「長嶋監督の勇退が同時テロや近鉄スワローズ(徳光発言そのまま)の優勝をかすませた」
  • 長嶋現役引退時のセレモニーで、報道陣に対して「お前たちの長嶋茂雄じゃないんだぞ、どけー、散れー」
  • 長嶋がキャンプに来たとき、「寺原投手や松坂投手が(キャンプで)どうだったかを忘れさせてしまうくらいミスターの笑顔に優るものはないですね。」
  • 「20数年来の親友でも、その人が長嶋さんの悪口を言ったら、即絶交します。」
  • 徳光「長嶋さんを見てると後光が差して見えませんか?」
  • 島田紳助「見えません!あんなのただのおっさんやないですか。」
  • 徳光「…日本中でそんなことを言うのはあなただけですよ!」

イングヴェイ、神!
ごっちん発言大辞典
アニメ・漫画業界人「名言」スレ
ジョジョ・名セリフ集
イチロー発言集
加藤一二三九段伝説
愉快なギャラガー兄弟 名言集
ミッシェルチバの生態報告
Gackt語録
P.F.ドラッカー名言録
ハートマン軍曹語録
新庄剛志SHINJO伝説
辻希美 名言集

 いやぁ、どれもこれも素晴らしいですね。まぁ、お察しの通り、これは
辻希美 名言集
のプロモーションための更新なんですけどね! よろしくね!
 世の中にはきっと“名言体質”の人というのがいて、中でも押尾先生とシャアと辻ちゃんの名言打率は群を抜いていると思う。

 この名言リストにない、良質名言サイトをご存知の方は、フォームやコメント欄でお知らせください。

(06.03.30更新)

仮面ライダー剣

2005年1月29日 土曜日

 昨年の上半期、ネット上で大ブレイクした流行語を、皆さんは覚えておいでだろうか。ダディヤーナザン。忘れましたか。オンドゥルルラギッタンディスカーッ!!

 そう、オンドゥル語だ。この言語は、仮面ライダー剣(ブレイド)に出てくる登場人物たちのカツゼツがやたらと悪いことが話題になり、代表的なサンプルのアタマをとって“オンドゥル語”と呼ばれていじられたものである。ちなみに冒頭のセリフの日本語訳は、それぞれ「橘さん」「本当に裏切ったんですか!」。

 僕もいつしかオンドゥル語のとりことなった。ネット上のフラッシュだけでは飽き足らず、いち早く“新作”を見つけるために、仮面ライダー剣を見始めたのが3月ごろだった。最初は笑いながら見ていたのだが、ミイラ取りがミイラになってしまった。

 2ヶ月も経つ頃には、普通に面白がって見るようになっていたのだ。これが特撮ファンの間で話題の、いわゆる“平成ライダー”か。90年代になって復活した仮面ライダーのシリーズは、昭和の単純なヒーローものの特撮としては作らず、若手のイケメン俳優を起用し、複数のライダーを登場させ、複雑な人間模様や陰のあるドラマを持たせ、小さい子と、その親の世代にも訴求する作品となって帰ってきたのだった。ライダーの造形も、アップになると継ぎや止め具が丸見えだった昔とは比べ物にならない、シャープで格好良いデザインになっていた。アンデッド(いわゆる怪人)も、非常によく出来ている。と思ったら、クリーチャーデザインは韮沢靖だった。子供達の間で流行っているカードバトルの方式を取り入れたシステムもなかなかうまい。

 前置きが長くなったが、この『剣』が先週最終回を迎えた。最後の方は本当に破滅的で、このストーリーをどうやって回収するのか、まさかアレをアレして終わりじゃないだろーな…と思っていたら、まさにそうなった。確かにそういう伏線はあったけど……。

「アイツは今でもどこかで運命と戦っているんだ」と言えばまぁ聞こえはいいけど、それは脚本が作品と正面から戦うことを放棄して、主人公に押し付けてしまっただけじゃないのか。どうも心にしこりの残るエンディングだった。余韻とかじゃなくて。終盤までの展開がなかなか良かっただけに、残念だ。

=========

 でも、平成シリーズの中で比べると、『剣』の作品的評価は決して高くないらしいですね。それでもこれだけ楽しめたんだから、今までのは相当良かったんだろうな。あと、余談だけど昨年春から僕はアクションスタントのスクール(JACみたいなの)に研修生として通っているので(ニンジャになるため)、ヒーロー系の殺陣の勉強になる、というのも熱心に見ることになった理由の一つだと思う。

さて、明日からは新番組『仮面ライダー響鬼(ひびき)』という、ウィスキーみたいなタイトルの新シリーズが始まるので要チェックです。プリキュアの前番組だよ! クリデは金子一馬(女神転生の人)という噂もあるよ。

::仮面ライダー響鬼::

 モチーフは鬼か。単体ライダーで、主題歌は布施明だし、主演も今までのように新人ではないし、ちょっと方向性を変えてきたようです。

日本で音楽配信が流行らない理由

2005年1月28日 金曜日

 日本ランキング界の帝王、オリコンが音楽配信事業に本格的に乗り出した。

オリコン10万曲ネット配信、2・8開始

 ということで、オリコンは「驚異的な数のダウンロードが期待できる。世界新記録達成は間違いない」と鼻息を荒くしているが、たとえジャニオタを動員したとしても、そんなにことがうまく運ぶとは思えない。以前僕が『iTunes ミュージックストア Japan!?』というエントリで書いたとおり、日本での音楽配信を阻む壁は3つある。

 まず第一の壁は、値段。

 このニュースでは値段が書かれていないが、十中八九ほかの会社と揃えた横並びの価格(300円程度)になるだろう。果たして、これを安いと見るか高いと見るか。多分大多数の人が高いと判断したから、音楽配信の現状があるのだろう。アメリカでiTMSが爆発的にはやったのだって、1曲100円足らずという低価格設定のおかげもあるのではないか。

 次に、レンタルCD。

 値段とちょっとかぶるけど、CDシングルが1枚100円で借りられるのに、MP3データに300円かけるか、君は?という話である。レンタルCDというのは、先進国ではほとんど日本独自の商売と言っていいらしく、これが音楽配信の普及を妨げる最大の元凶なんじゃないかと思う。レンタル業界のガリバー、TSUTAYAを潰すか、音楽配信事業に切り替えてもらうかしないとどうにもならないだろう。

 最後に、デジタルの壁。

 デジタルとアナログの間の、乗り越えがたい壁。「CDを買う」という行為には、その曲を聴くのはもちろん、「所有する」という行為が含まれる。ひょっとすると、こちらのほうが大きいかもしれない。それくらい、人の所有欲というのは強い。買ったCDを眺めたり、飾ったり。いや、しまっているだけでも手元にあることに価値を見出す人だっている。iPod用にCDをリッピングしてMP3にエンコードしたからといって、CDを捨て手しまう人はそんなに多くないだろう。

 で、話はまた結局は値段に戻るけど、それを天秤にかけて納得できる価格はやっぱ100円程度なんじゃないかと思うのだ。

関連

オリコン音楽配信がこれ以上ないぐらい糞であることの数えきれない理由のほんの一部—–

読書感想文(2) 生首に聞いてみろ

2005年1月27日 木曜日

生首に聞いてみろ 生首に聞いてみろ

 メドゥーサの悲劇をモチーフにした、石膏像をめぐる事件。キーワードはタイトルにもあるとおり“首”。美術関係のうんちくも楽しく、事件の組み立ても非常によく出来ているが、そこまで。まず事件ありきで成り立っているような感じで、謎解きの楽しさ以上のものは感じられなかった。

 いや、それがミステリ小説でもっとも重要なポイントなのかもしれない。そう考えると通が選んだ『このミス2005』1位も納得がいく。僕ももっと本気で、パズルを解くように犯人と事件とトリックについて考えながらじっくり読めばもっと面白かったのかもしれない。読み方を誤ったか。

 探偵役が“法月輪太郎”なのにはびっくりした。自分 主人公かー! 京極堂より露骨だ。途中で父親が警視役で出てきてコンビを組んだところから、ビジュアルイメージがライト&夜神局長(『DEATH NOTE』)になってしまった。いい加減漫画イメージから離れたいところだ。

 デビュー作の『密閉教室』が面白いらしいのでいずれ読んでみようと思う。

★★★☆☆

亀井転生 ペルソナ

2005年1月26日 水曜日

亀井動画を読み解く

『肉付きの面』という話がある。越前の国、今でいう福井県のあたりに伝わる説話で、歌舞伎の演目にもなっている。あらすじはこうだ。

 新興の仏教に帰依して通いつめる嫁を憎んだ姑が、嫁を脅かしてやろうと、鬼の面をつけて帰り道で待ち伏せする。いざおどかしてみたものの、嫁には通用せず、しかもその面が顔からはがれなくなってしまう……。

 この話は、色々な示唆に富んでいる。我々も、社会生活をしていく上で、いくつかの仮面を使い分けている。ユングのいう“ペルソナ”、社会への適応態度だ。しかし人はしばしば、本来の自分(と感じている自分)と余りに違うペルソナを選択して悩んだり、ペルソナと一体化しすぎて、元の自分を見失ったりする。

 テレ東系『ハロモニ。』内に、1週間のハロプロ情報をニュース形式で紹介する人気コーナーがある。今まで、色々なメンバー達が“キャスター”“レポーター”としての人格を創造して、“キャラ”を立てていた。その最たる例が石川梨華である。

 石川梨華の扮する番組キャスターは「チャーミー石川」と名乗り、はじけた性格とキャピキャピした言動で人気を博した。「チャーミー」は、現在でも石川の愛称として使われているくらいである。しかし、キャスターになる以前の石川は、ネガティブ思考で陰のある表情の目立つ、大人しい少女だった。「チャーミー」の“ペルソナ”は、そんな元々の性格をポジティブな方向へ変えうる力を持った劇薬だった。

 同じことが、亀井絵里の身にも起こったのではないか、というのが私の推論の核である。亀井も当初は、陰鬱な表情の目立つ、控えめな子だった。それが、『ハロプロアワー』の突撃レポーターに抜擢されてから、「エリザベス・キャメイ」と名乗り、「私が一番可愛いのッ!」と押し切るワガママ暴走キャラを確立させた。このペルソナが、『肉付きの面』のように外せなくなってしまったのではないだろうか。見よ、加入当初と今とでは、明らかに顔が変わっているではないか。石川の場合はペルソナの影響が吉と出たが、亀井の場合は対外姿勢の硬化へとつながってしまった。

 折りしも先週、コーナー改変(終了?)が告知されたが、次は誰がこの危険なポジションに付き、どんなペルソナを見せてくれるのだろうか。私は今から不安で、だが同時に楽しみでならない。

てんで性悪キューピッド ~亀井動画まとめ~

2005年1月25日 火曜日

 皆さんは、モーニング娘の6期メンバーを知っているだろうか。

        

亀井絵里  道重さゆみ  田中れいな

 モーニング娘の斜陽期に入った6期メンバーではあるが、なかなか個性派ぞろいの原石たちである。しかし入ってもう1年以上経つんだが、いまいち世間に浸透していない気がする。

『ASAYAN』のように、練習風景やメンバー間の人間関係のまでを追う番組が無くなり、個々のキャラクターが見えにくくなったのも一因だろうか。

 しかし最近“NTTフレッツ”が、契約者向けに、モーニング娘の動画を配信するサービスを始めた。コンサートの合間に撮影されたその映像は、楽屋の様子や舞台裏でのメンバー間のやりとりなどを伝える貴重な資料となり、ファンに歓迎された。

 ところが、ここに恐ろしい爆弾が隠されていた。動画の節々に見受けられる亀井の態度が、あまりに……。

 いくつか代表的な動画を見てみた。

愛あらば出番前編 2636.avi

道重が亀井の衣装のボタンをはめてあげている。そこへ田中が通りかかる。

亀井はチラリと一瞥をくれるが無視。

カメラが2人から田中へ移動。田中は何かアピールをしようとするが、カメラは無理矢理亀井に引き戻される。

「撮ってよぉ!」ワガママ声でニンマリする亀井。

「いつもね、やってあげているんです…」と道重。

「でも、そこは絵里がやるのっ!」突然、道重の手を払いのける亀井

「はい……」一瞬おびえた目でカメラを見る道重。

VS新垣編 risa285.avi

 紺野が廊下のオーブンの前で自分録りしている。背景、楽屋ドアの前に亀井と道重。楽屋の中から新垣が出てきて、亀井と道重を「何でいなくなってんの!?」と叱る。新垣、カメラの存在に気付く。不穏な空気。新垣は背を向けて去る。

 亀井は不機嫌な表情で通り過ぎようとするもののカメラにつかまってしまう。笑顔を作って「じゃっ。」と言って去ろうとするが紙コップの水が跳ねる。舌を出して猫なで声で「つめたぁーい 」

 紺野はマシュマロがどうこう言っているが、亀井は適当に流す。道重はおずおずと亀井についていく。

(視聴者もマシュマロどころじゃない)

ケータリング前編 2630.avi、ReinaT_819.mpeg

道重「さっき、ライブでコケました。ずってーんって。」

田中「れいなはまだ大丈夫。まだコケてない。」

亀井「…………。」(無言で田中を凝視)

道重「あはは…」

亀井「…………。」

田中「ふーーん、って…。」

亀井「…そーだよねー。」

  白々しく笑顔。田中苦笑い。「いやいや…」

道重「私はコケるののセンパイだから」

  道重が不穏な空気を取り繕おうとするも、亀井は黙殺。

亀井「(カメラに)何しゃべればいいんですかねぇ?」

田中「みんな何しゃべってます? 紺(ポン?)ちゃんはマシュマロ焼いたって言ってた。」

  道重の表情がこわばる。

亀井「………。」

  また無言で田中を凝視。道重が心配そうに顔色を伺う。

田中「『マシュマロでーす』って言ったって」

亀井「……ね。」(顔をそむける)

美勇伝編 ReinaT_822.mpeg

三好&岡田「よろしくおねがいしまーす」

田中「よろしくお願いしまーす。

   新メンバーの、美勇伝に新しく入った(ここで亀井登場)田中れいなです!」

亀井「入ってません。」

田中「あ…そうですよね…(苦笑い)」

ここへ座って編 mawari1011.avi

田中「今は何時? おやじぃー」

亀井「(完全に無視して)おいで。」

田中「それ、ここに…?」

亀井「(ひざを叩いて)おいで。」

田中「いいと? 座って…」

亀井「(有無を言わせぬ口調で)座って。おいで。」

  おすおずと亀井のひざの上に座って、カメラに手を振る田中。

田中「仲良しヨ…」

 こ、コワイ! 亀井さん怖い……。まさに恐怖政治! ジャイアンのごとく、道重を従えて田中を虐げまくる亀井。何だか、見てるだけで胃が痛くなるような、「ギスギス!」と音が聞こえてきそうな動画である。亀井の田中への当たり方は、単なる不機嫌や“ハブ”の粋を越えている。ケータリング前編がとにかくすごい。だが中には「イジメられるほうが悪い!」「面白いんだからいいじゃん」などと言い出すツワモノも出現しているようだ! これって、中学生の論理ですよね。でも考えてみると、中学生の頃ってこういう光景は割と教室で見かけたような気がします……!

“はぶられいな”は決して一部のニュータイプ的洞察力をもったヲタの妄想ではなく、実態は“いじめ”寸前まで進行していることが白日の下にさらされてしまった。

 それにしたって、一応カメラが回っているんだから、もう少しその場を取り繕えばいいのに、と心配になる。これ、事務所のチェックとか入らないのかな。案の定、ネットの掲示板では火の付いたような亀井バッシングが始まり、動画は果てしなくコピーされ、ファン離れを宣言する者まで出てきた。ファンサービスのための動画配信で、逆にファンを減らしてしまうというこの悲劇!

“判官びいき”という言葉がある。源義経のように、立場の弱いほうに肩入れして応援してしまう、日本人特有の(?)行動だ。そんな目でこの動画を見てみると、がぜん頑張っている田中を応援したくなってしまう。負けるな田中。がんばれ田中! 奇しくも今年は大河『義経』の年。判官びいきを背景に、おごれる平家・亀井の人気が凋落し、田中が取って代わる日も来るのではないだろうか。(そして道重に討たれる)

ところで、こうした人間関係の暗部を見て、デスノートのリュークよろしく「6期って……、オモシロ!」と心から思えないのは、多分僕があの幸せな“黄金の10人時代”からファンになった、“4期オタ”だからなのかもしれない。初期の“ASAYAN時代”から見てる人は意外と楽しんでるんじゃないだろうか。

関連:亀井動画の解説

電車男子

2005年1月24日 月曜日

 発車オルゴールが聞こえたので階段を登りきったら、ちょうど閉まるところだった。プシューーッ。眼前でドアが閉まって、あぁ残念、となるかと思ったら、車内から突進してきた男子中学生が体を入れてこじ開けてくれた。

「どうぞ!」 男子中学生、100万ドルの笑顔。「あ、ありがとう」つられて笑顔で乗り込む僕。入れ違いに降りて、ホームでガッツポーズの中学生。遠ざかる彼に親指を立てる車中の僕。「山田が人を救った!」大喜びの車内の中学生たち。

 だが、このあと僕は、車内に残っていたこの彼の友人達の口から、彼が実はウンコが我慢できずに突発的に途中下車しただけに過ぎないことを知るのだった……。男子中学生ってせつない存在だなぁ。—–

安倍の最古のパクリが見つかった件

2005年1月23日 日曜日

 そろそろ復帰の予定日が迫っている、なっちこと安倍なつみだが、2ヶ月の謹慎期間中に、またもや新作の疑惑詩が発見されてしまった。や、新作といってもあくまでも過去の作品の中から新たに発見されただけなんだけれど。

 今度の疑惑は、Puffyから。

・吉村由美ソロ 『それなりに』 (作詞・鈴木桃子)

くつのヒモ きつく結び直したら

なんだか少し 勇気が出てきた

クヨクヨしても始まらないから

とりあえず今は前だけ見よう

(略)

ガンバレ! 負けないように

ガンバレ! 少しずつ

ガンバレ! 背伸びはしても

ガンバレ! ほどほどに

・安倍なつみ『ナッチ』

くつのヒモをきつく結び直したら、

少し勇気が出た気がしたよ。

クヨクヨしても始まらないから、

とりあえず今は前だけ見よう。

ガンバレ、負けないようにガンバレー!

少しずつ

背伸びはしても、ほどほどに

 うーーん。こ、これはコピペレベルだな……。これを読んだ誰もが思った。「なっち…。背伸びはしても、ほどほどに!

 さらには、なんとこんな人の作品からも類似点が見つかった。

・イエス・キリスト『聖書』 (マタイの福音書25章31?46節)

「食べ物のない人に食べさせ、着る物のない人に着させ、宿のない人に宿を与えなさい。」

・安倍なつみ『ナッチ』 (写真集1999/12)

「着るもののない人には服を、靴のない人にはスニーカーを、空腹でハラペコの人には温かいご飯を」

 スケールでけー! 聖書かよなっち。「素敵だなと思って…」聖書をノートに書き写していたのか。なんて敬虔で純粋な……。なっち転詩…いや天使!

 では次は仏典やお経からか? とN君が言うので、僕、悪ノリして創作してみました。

・ゴータマ・シッダルタ『般若心経』

「舎利子色不異空空不異色色即是空空即是色」

・安倍なつみ『ナッチ』 (写真集1999/12)

「この世の中に存在する、形あるものはすべて、空

 存在することと『空』とは異質ではないわ

 それはこの世に存在するとは『空』であるってこと

 あなたもわたしも、『空』だからこそ存在可能なんだね

 舎利子ヲオモッテ……」

 語尾を「だね」とかにするとなっちっぽくなる気がする。こんな調子で世界の偉人の名言をパクったりすれば、それはそれとして“芸”として成り立って、『エンタの神様』とかに出られるんじゃないだろーか。芸人として復帰するなっち。

「なっちの詩が分からない人は、一生詩の本質に触れられないのよ」

「なっちにだって…分からないことくらい…ある…!」

「…なっちです。事務所がもう詩を書かせてくれんとです。」

「ハロプロ軍は永遠に不滅だよ!」

「“パク”る奴は…“不運”(ハードラック)と“踊”(まわ)っちまったんだね…」

 そうそう、名言といえば、前サーバー消滅でうやむやになっていた辻希美名言集ですが、こちらで稼動中なのでまたよろしくお願いします。

辻希美 名言集—–

読書感想文(1) 煙か土か食い物

2005年1月23日 日曜日

九十九冊の読書感想文!まず一冊目です。

煙か土か食い物 舞城王太郎

レビュアー: 宮本・ザ・ニンジャ  甲賀の郷

 暴力的で破壊的な文体にのって、破滅的な主人公が疾走する暴力小説。「言葉の暴力」という表現があるが、これはまさしく「文章の暴力」だ。

 実際のところ、僕には暴力への怖れと同時に暴力を使いこなすことへの憧れがある。多分、男の子なら多かれ少なかれその傾向はあると思うんだけど、この主人公はそれを完全に解放して暴れまくる。スティーブン・セガールのように手が出る。ひょっとすると、推理小説なのに頭脳よりも暴力のほうが役に立ってるとさえ言えるかもしれないが、そんな主人公よりもさらに超暴力の血をもつ兄がいて……。

 福井の片田舎で起きた連続傷害事件と、失踪した兄、裏社会の影、密室事件、全てが複雑に絡み合い、最後にはちゃんと一点に収束する。というか一発目にミステリを選んでおきながら、僕はトリック自体にはそれほど興味はないんだけど、筋書きと人物だけで一気に読ませられてしまった。文章が主人公の“インソムニア・ハイ”と同調して、現実感を書いたまま加速していく感じ。主人公がサンディエゴから、現実感を欠いた福井の惨劇に飛び込むのと同様、読者は自分の現実から、本の悪夢に巻き込まれるのだ。で、読後感も夢を見た後のようにあんまり記憶に残らない。

 途中、おそらく自分へも向けたと思しき“小説家の心得”があって、なるほどと思わされる。この人は村上春樹みたいなのが書きたかったけど、売れないからミステリに転向したのだろうか。とにかく自分の人生を切り売りできる人なんだろう、きっと。暴力や外科手術の描写にちゃんとリアリティと痛みがある。あとこれは完全に余談なのだが、「街中の不良が知ってる一郎、二郎、三郎の暴れん坊兄弟」と言われるとついつい『エリートヤンキー三郎』を思い出してしまう。気を抜いて脳内配役を大河内一家にしてしまうと、ギャグになってしまうので注意。

★★★★☆—–

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