仮面ライダー剣

2005年1月29日 土曜日

 昨年の上半期、ネット上で大ブレイクした流行語を、皆さんは覚えておいでだろうか。ダディヤーナザン。忘れましたか。オンドゥルルラギッタンディスカーッ!!

 そう、オンドゥル語だ。この言語は、仮面ライダー剣(ブレイド)に出てくる登場人物たちのカツゼツがやたらと悪いことが話題になり、代表的なサンプルのアタマをとって“オンドゥル語”と呼ばれていじられたものである。ちなみに冒頭のセリフの日本語訳は、それぞれ「橘さん」「本当に裏切ったんですか!」。

 僕もいつしかオンドゥル語のとりことなった。ネット上のフラッシュだけでは飽き足らず、いち早く“新作”を見つけるために、仮面ライダー剣を見始めたのが3月ごろだった。最初は笑いながら見ていたのだが、ミイラ取りがミイラになってしまった。

 2ヶ月も経つ頃には、普通に面白がって見るようになっていたのだ。これが特撮ファンの間で話題の、いわゆる“平成ライダー”か。90年代になって復活した仮面ライダーのシリーズは、昭和の単純なヒーローものの特撮としては作らず、若手のイケメン俳優を起用し、複数のライダーを登場させ、複雑な人間模様や陰のあるドラマを持たせ、小さい子と、その親の世代にも訴求する作品となって帰ってきたのだった。ライダーの造形も、アップになると継ぎや止め具が丸見えだった昔とは比べ物にならない、シャープで格好良いデザインになっていた。アンデッド(いわゆる怪人)も、非常によく出来ている。と思ったら、クリーチャーデザインは韮沢靖だった。子供達の間で流行っているカードバトルの方式を取り入れたシステムもなかなかうまい。

 前置きが長くなったが、この『剣』が先週最終回を迎えた。最後の方は本当に破滅的で、このストーリーをどうやって回収するのか、まさかアレをアレして終わりじゃないだろーな…と思っていたら、まさにそうなった。確かにそういう伏線はあったけど……。

「アイツは今でもどこかで運命と戦っているんだ」と言えばまぁ聞こえはいいけど、それは脚本が作品と正面から戦うことを放棄して、主人公に押し付けてしまっただけじゃないのか。どうも心にしこりの残るエンディングだった。余韻とかじゃなくて。終盤までの展開がなかなか良かっただけに、残念だ。

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 でも、平成シリーズの中で比べると、『剣』の作品的評価は決して高くないらしいですね。それでもこれだけ楽しめたんだから、今までのは相当良かったんだろうな。あと、余談だけど昨年春から僕はアクションスタントのスクール(JACみたいなの)に研修生として通っているので(ニンジャになるため)、ヒーロー系の殺陣の勉強になる、というのも熱心に見ることになった理由の一つだと思う。

さて、明日からは新番組『仮面ライダー響鬼(ひびき)』という、ウィスキーみたいなタイトルの新シリーズが始まるので要チェックです。プリキュアの前番組だよ! クリデは金子一馬(女神転生の人)という噂もあるよ。

::仮面ライダー響鬼::

 モチーフは鬼か。単体ライダーで、主題歌は布施明だし、主演も今までのように新人ではないし、ちょっと方向性を変えてきたようです。


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