マルドゥック・スクランブル 冲方 丁
レビュアー: 宮本・ザ・ニンジャ 科学技術の発達した近未来。街の中央にそびえる階段(マルドゥック)。権力の座を目指す男の欲望の餌食にされ、瀕死の重傷を負った少女バロット。新しいボディーと特殊能力を備え、自分を殺そうとした男を追う。サイバーなSF描写と、ハードなガンアクションが炸裂する良質な国産SF。どうしてもストーリー仕立てや設定は『銃夢』を思い出してしまうんだけど、サイバーパンクものとしてもガンアクションものとしても楽しめた。翻訳調の文体もSF気分を盛り上げる。「なぜ、私なの?」と繰り返し発せられる少女のモノローグは、自分とは何か、というアイデンティティーと境界線の問題を正面から問う疑問でもあり、その辺が続刊でどう展開していくのかもみどころだ。というか、1巻があんな漫画みたいなヒキをするとは思わなかった。普通、1、2、3とあってもそれぞれで一応の話は解決するもんじゃないの!?
★★★★☆
シグルイ1 2 3 南條 範夫 (著), 山口 貴由 (イラスト)
この企画は一応活字に的を絞っているので漫画は対象外なんだけど、皆様からのススメは全部読みます。各所ですごい、すごいと言われているのを目にしていながら、今までスルーしてきてしまった。「剣術に興味のある方なら」と勧められた。そう、実は僕は1年ほど前から、剣術/杖術の道場に通っているのだった。
シグルイは、ヒトコトで言って異常な漫画だった。異常に熱くて、異様な勢いのある漫画である。登場人物はみな過剰で、狂っていたり片輪だったりする。物語の舞台は江戸時代で、人々は木剣で殴り合い、真剣で切りあい、毎巻 臓物がずるずると出てくる。しかし、「正気では大業ならず」である。これは『葉隠れ』にある武士道精神だが、それがいかんなく発揮されている。シグルイは死狂い。武士道は死狂いなり。これは確かにすごい漫画だ。
インターネット殺人事件でアイデアが披露されている『
ブシドーMMO』がやりた過ぎてたまらない。
★★★★★
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