アイドルと恋愛~松浦亜弥と慶太の場合~

2005年3月8日 火曜日

 先日、松浦亜弥がW-indsのメンバーのマンションに、コンビニで買い込んだ大量の日用品を持って入っていく姿が写真週刊誌に掲載された。(あややがまるでマトリックスに出てくるような格好で変装していたため、以降この事件は“松浦マトリックス事件”と(僕に)呼ばれる。) この2人に関しては3年以上前からさんざん目撃談やそれなりに信憑性のある噂が絶えることなく、新事実の発覚! というより「ああ、やっぱりね」とでも言うべき事件ではある。(慶太とあやや 愛の歴史参照のこと)
 しかし、それが白日の下にされされたという一点において、この件は特異なものであるし、アイドルとそれを応援するファンとの関係を考察するにあたって非常に重要な事例だと思うので、雑感を記しておく。

「アイドルだから ホントは恋愛禁止なの」
と歌ったのはわが国のアイドル史上初の現役ハムスターアイドル・ミニハムずだった。
 それでいて、アイドルである限り、彼女達は恋愛の歌しか歌えない。日本のポップソングはその90%以上が恋愛の歌で締められており、アイドルに至ってはほぼ100%になる。
 となれば、恋愛を経験していない者に恋愛の歌を歌うことが可能なのだろうか。観念的な、想像上の恋愛として、それこそ後藤が言うように少女漫画から得た感覚をフィードバックすることもあるだろう。しかし、それだけで果たして充分と言えるだろうか。

 また、例え異性と現実的に“付き合う”、恋愛行為をしたことがないとしても、思春期を迎え、あるいは通過した少女が、異性に対してリアルな恋愛感情を一度も抱いたことがない、などということがありえるだろうか。くる日もくる日も、恋愛の歌を歌わされ、「もっと感情を込めて」と煽られているにも関わらず。

 先日、あるモーヲタの友人と松浦マトリックス事件について話した際、彼は「松浦さんが歌う“あなた”は俺たちのことじゃなかった…」とつぶやいた。それを聞いて僕はやっと了解した。そうか、そういう解釈も成り立つのか。それはまさにマトリックスの中の仮想現実。いや、むしろそれがアイドルのファンの一般的な感性なのかも知れない。確かに恋愛の歌であっても、“あなた”はファンのメタファーであったり、W(ダブルユー)のようにメンアーのことであったりする場合もある。しかしそれはあくまでも例外だ。

“芸の肥やし”などという無粋な言い方はしたくないが、恋愛経験のない者が恋愛の幸福感を歌っても、別れの経験のない者がその喪失感を歌っても、それは群盲が象を語るようなもので、歌として説得力に欠けるのではないだろうか。
 説得力の欠如が、逆説的に“憧れとしての恋愛”を鮮烈に描き出すことはある。それは初期の4期が歌う『恋愛レボリューション』やベリエの『あなたなしでは生きていけない』に見受けられる、恋愛イデアの具現化である。しかし、松浦はもはやその段階にない。彼女はもはや18歳だ。アイドルとしてのキャリアも円熟に達し、プロデュースサイドも『桃色片想い』のようなアイドルソングだけでなく、バラードを歌いこなす実力派に仕立てようと躍起になっているところである。

 そう考えると、今回のフライデーは事務所も黙認の出来リークだったのかもしれない。新曲『永遠の片想い』のプロモーションの一環としての恋愛発覚。3年も前から続いている関係を事務所が把握していないというのも考えづらいし、あんなトリニティのコスプレみたいな怪しい格好で毎晩のように相手の家に通って、近隣の住民にあったら会釈して、それで今までスクープされていないというのも不自然極まりない話だ。 実際UFAは「友人の1人だと聞いている」とコメントしており、これは事実上の付き合い認定とも考えられる。今回の新曲を歌い上げる切ない哀感は、かつて事務所に別れさせられそうになった頃の心情を歌ったものか。

 今の我々に出来ることは、「3年も一途に続いてるんだからいいじゃないか」と2人の関係を認め、祝福しつつ変わらぬ声援を送り続けることか。18にもなって恋愛のひとつや2つ、したことないほうがおかし……い……。
 あ……! 辻ちゃんもあと4ヶ月で18歳だ

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うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (まだ評価されていません)
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コメント / トラックバック 2 件

  1. 匿名 Says:

    辻ちゃんがこうなった時に宮本さんがどうなるのかに興味があります。なんて書くと削除されちゃうかなこれ。

  2. 宮本 Says:

    いえ……。
    アイドルを応援する以上、それはいつかは直面しなければならない、不可避の至上命題ですので……。
    (辻ちゃんがいつかこうなる、という意味ではなく、辻ちゃんがこうなったときにどうするか、ということをいつか考えなくてはいけない、という意味です)

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