空手ニンジャ一代(1)

2005年4月13日 水曜日

 久しぶりに会社の同僚とメッセンジャーで会話をした。
「宮本くん、今なにやってんの?」
「空手と古武道、それと杖・剣術の道場、あとスタントスクールに通ってるよ。開いてる曜日はジムで自主トレしてる。」
「なんだそれ、ケインコスギか!」
 お前は一体何をしたいんだ、と言われましたが、こうして改めて振り返ってみると、確かにおかしい。僕は一体何になるつもりなんだ。仕事を辞めたのに割と毎日やることがあるなぁと思ったら、こういうことだった。

 さて、二十の手習いで空手を始めたのは、会社を辞めた翌週のことなので、ちょうど1ヶ月くらい経つわけですが、今日の練習後、師範に呼ばれました。
「何でしょうか」
「今度の日曜日な、昇級審査があるから。来れる?」
「はっ! 審査……でありますか」

 なんと初めて1ヶ月なのにもう審査を受けさせてもらえる。なんでも半年に1度しか審査はないので、これを逃すと随分先になってしまうから、とのこと。
 しかし試験科目を見せてもらうと、基本動作と初歩の型の他に、“自由組手”とある。
「先生、この“自由組手”ってのは一体?」
「自由に組手するんだよ。防具付けて打ち合うんだ」
 き、聞いてないっすよ! 極真とか正道とかのフルコン系じゃなければ痛くないだろうと思って入門したのに……。
「やったことないんですけど……。」
「だいじょうぶだよ、相手もシロウトだ。適当に技出しゃ当たる」
 そんなものだろうか。まあ確かになるようになるだろうけど。

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 武道家の先生には2つの種類がある。さっさと級や段をくれる先生と、なかなかくれない先生だ。この空手の先生は、「級があがればモチベーションにつながる」というポリシーをお持ちなのでありがたい。早すぎると焦るけど。
 それに対して、杖道のほうの先生は、「武道は段位を取得するためにやるものにあらず」「なまじ段など取るとそれに満足して続かなくなる」「まずは基礎をしっかり固めてからだ」という理念の持ち主なので、入門から1年以上経った今でも僕は無級のままである。しかも、いちいち正論、ご説ごもっともなので何も言い返せない。昨年末にちらりと、「まぁ来年の秋ぐらいには受けてもいいかもしれんな」と仰っていた。長いよ……。

(※先生の顔はイメージです)


この記事の評価は:

うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (まだ評価されていません)
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コメント / トラックバック 2 件

  1. 宮本 Says:

    おおっ!?
    なんだかそれは凄く嬉しい出来事ですよ。ともに拳の道を歩みましょう! 続報待ってます!

  2. パチョレック石川梨華 Says:

    宮本さんに触発されて(というと言いすぎですが)、僕も本日空手道場に入門してきました!

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