遠くにいってもうた矢口

2005年4月23日 土曜日

ずっと一緒にいたから、気付かへんかった。
なんで、遠くにいってもうたん?
(『大阪恋の歌』)

 モーニング娘の新曲『大阪恋の歌』は、石川梨華の最終参加曲、卒業ソングになるはずだった。しかし、運命のいたずらによって石川梨華の卒業より前に、矢口が除籍されてしまうことに。別離を歌うこの歌が、矢口の不在をこそ意識させてしまうのは実に皮肉な話である。

 本日、モーニング娘はこの新曲をMステで披露した。卒業を控え、今回で最後の出演になる石川には、番組終了時にタモリから花束が贈られた。これは、モー娘の歴代卒業メンバー全てが通ってきたセレモニーであり、卒業公演に次いでオフィシャルな性格を持つ、大事な卒業式である。その様子を見て、矢口もどれほどああして祝福されながら見送られたかっただろうか、と考えた。

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 矢口は実は前から辞めたかった、そこでこれを機に辞めたのではないか、という説がある。しかしこの説には無理があるような気がする。いくら辞めたがっていたからと言って、一夜にして不名誉な除籍処分で放逐されるよりは、嫌でも普通に卒業することを選ぶだろう。それに根拠はないが、それまでの言動を見ていて辞めたがっているようにはとても見えなかった。
 では逆に、実は事務所が前から辞めさせたがっていた、としたら? うるさ型の矢口を追っ払うと同時に、現メンバーへの見せしめにもなり……。

 今夜のMステでは、矢口の知の字も出てこなかった。バカ殿でいう田代、シャ乱Qでいう“しゅう”。“初めからいなかった扱い”である。

 今さらファンが嘆願署名を出したからと言って、矢口がモーニング娘に復帰することはないだろうし、今後ちゃんとソロ活動が出来るとも思えない。しかし、一人減ったモーニング娘を見ながら、このままこの事件を放置すれば、モーニング娘は今度こそ完全に終わるのではないか、と思った。

 矢口と事務所の間で何らかの交渉があり、それが決裂したことは想像に難くない。しかし、それがどんな内容の条件で、なぜ決裂したのか。それを知らないことには我々も態度を決めかねるのも確かだ。
 しかし、矢口のいなくなったコンサートで「矢口さんが決めたことだから応援します」なんていう“言わされた”メッセージを受けて声援を送っている場合ではないのだ。支那人民のように、事務所に投石せよ、とまでは言わないが、ボイコット、不買運動くらいは繰り広げていいのではないか。今はまだ情報が足りない。しかしそのうちどこかから決定的な何かが出てくるのではないか、そんな気がする。それまでは決して踊らされず、舐められず、注視していくべきだ。悪党は誰だ。

 とか温度が高めの暑苦しい文章を書いてたら、『音楽戦士』には普通に矢口が出ていたり、FCトークイベントには矢口の名前があったりで、どうなっているんだろう。何らかの方針変更があったのだろうか。まさかとは思うが、話題づくりの出来レース…? ウチのおかんまで「1人辞めたのよね」と言っていた。普通の卒業と違って各所のニュースで扱われたし、確かに事件としての知名度はかなり高かったようだ。でもまさかな……。—–


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うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (まだ評価されていません)
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コメント / トラックバック 3 件

  1. TK Says:

    >今夜のMステでは、矢口の知の字も出てこなかった

    冒頭で吉澤さんからのコメントがありましたが…?

  2. パチョレック石川梨華 Says:

    ハロモニには普通に矢口出てましたけど、コメントなしでしたね

  3. 宮本 Says:

    >>TKさん
    おっとすいません。冒頭見逃しでした……。でもコンサMCを踏襲した談話だったようなので、テキストの基本趣旨はママイキでお願いします。「矢口の知の字」というフレーズが使いたかったんです……。

    >>パチョレック石川さん
    ふっつーーに出てましたね。あまりにナチュラル。びっくりした。

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