テキストサイトの黒歴史

2005年5月13日 金曜日

『教科書に載らないインターネットの歴史「教科書」』の出版に象徴されるように、最近はネット周りの歴史を見直そうという動きや、懐古趣味的な動きが起こっているようだ。インターネット時間の進みはドッグ・イヤー(犬は人の7倍で歳をとる)といわれているので、3年、5年前の話なんてのは一世代前、リバイバルと言ってもいいレベルかもしれない。

 そんなドッグ・イヤーのブログシーン、いやテキストサイト界隈に、あの狂犬が帰ってきた。
 ケルベロス
 かつてテキストサイトには、ネットバトルやウォッチを得意とするサイトがいくつもあった。それらのサイトは、さながら今で言うPRIDEグランプリのように異種格闘技戦を繰り広げ、リングサイドの僕らを熱くさせてくれた。例えて言うなら無題がヒョードル、斬鉄剣が曙、ケルベロスはハイアンとでも言ったところか。

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 とは言うものの、ケルベロスは名前先行というか、存在自体がネタのようなものだったし、生涯戦績も決して多くはない。脳死ブームのさきがけだったように思うけど、脳死界隈に数えられることもなく、なんだか地味にフェイドアウトしていったイメージがある。それなのに何となく記憶に残っているのは、存在感だけはあるサイトだったということだろうか。

 それが満を持しての復活劇。復活の仕方がまた凝っていて、『ケルベロスを探しています』なる捜索ブログを始めたと思ったら、5月9日にケルベロスに変化していた。真贋を疑う声もあるが、こういう劇場型犯罪的なところはオリジナルっぽいなぁと思う。

 また往時のようなバトル系サイトの隆盛はあるのだろうか。それともただの時代錯誤で終わり、ブロゴスフィアやmixiブームに呑み込まれていってしまうのか。久々の“テキストサイト的”なこの事件、生暖かくウォッチしたいところである。「ウォッチ」なんて単語、久しぶりに使った。
 すでに更新がストップしてるっぽい空気なのが笑える。


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うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (まだ評価されていません)
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コメント / トラックバック 3 件

  1. 匿名 Says:

    ぅおお…!!懐かしや。

  2. 匿名 Says:

    テキプリも復活してますね。

  3. 宮本 Says:

    いやー懐かしい。あとはダークマターが復活してくれれば言うことなしといったところでしょうか。

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