ブログの取材姿勢

2005年5月15日 日曜日

 先日のJR西日本大脱線事件では、JR西のずさんな管理体制や事故後の対応が問題視され、大いにバッシングされた。
 しかし、それをバッシングする側に回ったマスコミの取材姿勢にも、被害者に配慮しない報道姿勢や復旧活動の妨げになるなど問題が多く、特に記者会見でJR西日本の社長に罵声を浴びせた読売新聞の記者は、倣岸なマスコミの取材・報道姿勢の象徴として批判を浴びた。

 そんな“第4の権力”として君臨するマスコミに逆取材する人がいた。
マスコミの‘暴走’に倣って、ブロガーも…

 この取材方法や動機、内容自体はさておき、ブログの更新のために取材する、という姿勢は評価されてしかるべきだと思う。(ただ、ブログ名を名乗らないのは、相手に言われている通り取材としてはアウトなんじゃないかな。)

 たまに、「ブログを書くならソースの明示が必要」などと言ってはばからない人もいるが、そんなのはただの2次ニュース、孫ニュースサイトに過ぎない。
「ブログは新しい時代のジャーナリズム」などと平然と言ってのけるホリエモンもいるが、ブロガーが「ソースがないとエントリが書けない」などと考えている者ばかりだとしたら、そんな時代は永遠に訪れないだろう。

 今後問われるのは、「自分がソース、オリジナルになる」という自覚、つまり自分で取材をし、裏を取る姿勢なんじゃないかと思う。

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 これは何も今に始まったことでなくて、例えば探偵やKOIKOIなど、調査系や実験系のサイトがそれである。変わったやり方でカップラーメンを作るのも、TV局に逆取材するのも、オリジネイターたるべし、という態度においては共通するものがある。「○○へ行ってきた」系のレポートも、まさに取材にほかならない。

 そういえば僕も、先々月の“談話室滝沢 閉店”の折には、同店のウェイトレスと支配人に「滝沢の従業員は全員未亡人という都市伝説は本当ですか」と突撃取材しようと思っていたのだけど、行きそびれているうちに閉まってしまった。—–


この記事の評価は:

うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (まだ評価されていません)
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コメント / トラックバック 2 件

  1. Sick Says:

    takizawa miboujin chigattayo?
    つhttp://nullpo.2log.net/home/sickmaster/archives/blog/main/2005/01/27_114215.html

  2. 宮本 Says:

    おお……! 勇者!
    これは見事な取材ですなー。僕は仕事の打ち合わせで毎週滝沢に行ってたのでいくらでも訊く機会はあったはずなんですけど、というかそうすっと逆に訊きづらかった。

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