第1回全国エアギター大会 1次予選

2005年9月14日 水曜日

前回→九十九式: [airgt] エアギター大会(1) ~@新宿ロフト~

飛び入り!

 昨日13日、新宿ロフトプラスワンが主催するエアギ大会、『第1回全国エアギター&エアーバンドバトル大会・第1予選会!!』に出場してきた。

 開催していることに気付いたのが、なんと当日の昼休み。即座にロフトプラスワンに連絡をし、出場の打診をする。飛び入りを歓迎していることもあり、意外とすんなり受け付けてもらえた。

 問題は曲だが、実は夜から木端微塵エアバンドのスタジオ練習の予定があったので、編集したCDを持っていた。これぞ天佑。公式戦でどのくらい通用するのかを試して、イベントへのステップにしよう。

 あとは開始時間に間に合うかどうかが問題だった。超重要案件が入っていたのを、8割程度のところまで必死で仕上げて提出する。上司に何か言われたような気がするが、足なんざただの飾りですよ!と言い残してロケットスタート、タクシーに飛び乗って新宿へ向かった。「ドンキホーテの前まで。」

 エアギターは、何も持たずにギターを演奏しているかのような動きをするパフォーマンスである。大会ともなれば、それを競技レベルにまで高める必要があるが、ビジュアル要素は決して無視できない。フィギュアスケートの選手たちがジャージで大会に出ることはまずありえない。そう考えると、会社帰りのビジネススーツ姿ではやや心もとない。何かないか。僕はドンキホーテのガラクタの中からあるものを探し出した。「これだ。」

げんちゃく!

 会場であるロフトプラスワンにつくと、丁度前半最後の出演者がエアリングしているところだった。曲目はエックスの『Sirent Jelousy』。裸に越中ふんどし姿の男が、珍妙な動きで体をくねらせていた。その後も、出るわ出るわイロモノのオンパレード。半分以上の出演者が、「とりあえず脱ぐ」方式の宴会芸で、ただ音楽にあわせてジタバタしているだけの選手までいた。僕は早くも勝利を確信した。

 しかし、この珍ドン屋の群れの中にあって、やはり素のまま出るのは少し弱いと考え、ドンキで買った秘密兵器、金髪ロングヘアーのズラ(¥2000)をかぶって出て行った。これでザック・ワイルドだ。やっとまともな、というか服を着ている選手が出てきたので司会者は安堵し、客席からはそれだけで歓声が飛んできた。
『Miracleman』のリフが始まると、歓声はどよめきに変わった。「コイツ、マジだ!」

エアギター系統

 エアギターには、大きく分けて3種類の系統がある。

  • 宴会系…服を脱いだり転げまわったりしながらのハイテンション芸。技術レベルは低い。
  • 競技系…運指やピッキングなどの、ギターらしい動きにこだわったガチンコ系。宮本はこれ。
  • 総合系…競技系のテクニックに、ほどよく宴会ノリをミックスしたエキシビション向きのスタイル。

 大抵、そこらで開かれる小規模なエアギター大会には、宴会系の演者しか集まらない。僕がこれまでタイトルを総ナメにしてきたのも、磨きつづけた競技系のテクニックが完全に他を凌駕していたからだった。ここでも宴会系しか集まっていなければ、僕の優勝は確実だろう。

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 問題は、僕に対抗しうる実力の競技系か、総合系がエントリーしている場合だった。総合の選手は、間違いなく最大の敵になる。総合3倍段と言って、勝負になれば総合の初段は競技系の3段に匹敵しうる。

バカ登場

 僕の後にステージに上がった男が、「同じ曲をやります」と言い出した。これだけでもカチンと来るものだが、「カツラをもってこい」と言い出した。こいつ、ヅラが会場の備品だとでも思ってるのだろうか。他の出場者が代わりに取りに来たので、仕方なく渡した。多分、彼はザックのファンなのだろう。「あんな奴より、俺のほうがザックのマネならうまいぞ!」と勘違いしてしまったのだ。

 しかし、エアギターはモノマネではない

 オリジナルギタリストの動きを研究し、それを取り入れることは有効だ。有効だが、全てではない。『ヘビメタさん』で“きく丸”氏がエアバトルを勝ち抜きつづけてキングの座に君臨したのも、彼がキッスのジーン・シモンズの完璧なコスプレをしていたのと同時に、エアーのテクニックもズバ抜けていたからである。

 しかもこの男、ズラで前が見えなくなって、Aメロの「I’m looking for a miracle man」の部分でフラフラとあたりを探すジェスチュアなどを始めた。場内から失笑。音楽も早々に打ち切られ、男はすごすごとステージを降りた。そしてカツラを僕に返しに来ることも礼を言うこともなく、自分のほーむぺーじの告知だけして帰っていった。エアギターもそうだけど、サイトもあれでよく人前に出せるものだ、と逆に感心してしまった。こういう礼儀知らずには怒るだけ損というものだ。

強豪の出現

 次に、宮城マリオが登場した。TV番組『音神GIG』の“エアギター道場”で師範の座にいる実力派、金剛地と並ぶ、日本エアギター界の第一人者である。(参照:エアギター入門 音神GIG
エモーショナルにサンボマスターをエアる氏の立ち振る舞いは、かなりロックだった。もともとのキャラクターやたたずまいのインパクトと相まって、客席を魅了していく。僕は思わずうなった。これは保護されていない達人だ。

 最後に出てきた男は、メタリカの『Master of Puppets』をセレクトしてきた。この曲は、エアギターのために作られたような曲である。そもそもHR/HMがエアギター向きなのは、過剰なキメの連続、キレの良いリフ、高速ギターソロなどが、エアギターパフォーマンスに適しているからであるが、この曲はそれらが全て詰まっている。しかも、小劇場でモノマネ芸を生業にしているというこの男は、かなりの実力者だった。まず、ステージアクションが大きい。イントロのキメは全身で決め、途中にエアギター回しやエアギタースロウなどの見せトリックを仕込んできた。

結果

 結果は、メタリカが優勝、宮城マリオ氏が2位、宮本は3位だった。優勝できなかったのは残念だが、一応はベスト3、銅メダルである。これで、今後のエアギ活動で「全国3位です」ということができる。と思っていたら、よく見ればこれは1次予選。これで、まだ2次予選へのシード権を獲得しただけだった。決勝へ駒を進めるためには、まだ次の試合を勝ち抜かなくてはならない。

 今回は、総合の選手にまったくしてやられてしまった。今後は総合対策と、エアテクニックのさらなる向上が必要になることだろう。あと、司会のお笑い芸人にいちいち笑いが前提のコメントを求められて心底困った。そんな練習してない。ステージ上で当意即妙に面白い受け答えができるようなら、エアギじゃなくそっちの道に行ってるっつーの。


この記事の評価は:

うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (まだ評価されていません)
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コメント / トラックバック 3 件

  1. 匿名 Says:

    なんか下品なタイトルのブログ書いてる人、相手がその道で有名な宮本さんと知らずにいたんですかねえ?
    誰かがやってた曲をそのままやった、だって。
    そりゃ失笑買うでしょうw
    muster of puppetsやった人が優勝ですか……曲自体もかっこいいですよね。
    ところで次の大会はいつなんですか?

  2. nekoprotocol Says:

    ミヤモトニンジャカッコヨスギル

  3. 宮本 Says:

    まあまだ僕もエアギター界で有名というには程遠い(というかマイナー競技過ぎて「界」といえるほど成熟していない)んですが、カラオケでさえ基本的には同じ曲を避けますよね。
    マスターオブパペッツは、極めるとすごいキビキビした動きができるので見栄えがしますね。ジャージャッ!ジャージャッ!

    次の大会は未定です。分かったらここでアナウンスしますね。

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