女系の問題

2005年11月22日 火曜日

 もう随分前から臣民レベルでも議論されていることではあるが、とうとう女性・女系天皇問題が煮詰まってきた。
産経新聞 – 皇位継承、長子優先 内親王は宮家創設へ 有識者会議、24日最終報告

 政府の「皇室典範に関する有識者会議」(座長・吉川弘之元東大総長)は二十一日の会合で、女性・女系天皇を容認した場合の皇位継承順位について、男女を問わず長子(第一子)優先とすることで一致した。

 有識者会議は、二十四日に最終報告書を小泉純一郎首相に提出する。政府はこれを受けて皇室典範改正案を来年の通常国会に提出したい意向。

 吉川座長は会合後の記者会見で、皇室の伝統尊重の立場から、男系による皇位継承維持を求める学者らの発言が相次いでいることについて「私たちは歴史観や国家観で案を作ったのではない。歴史観は国会で議論すべき問題だ」と強調した。

 この流れはもう止めることは出来ないのだろうか? 臣民も皇族も何の議論にも参加しないまま、“有識者会議”が井戸端会議をした結果がまかり通ってしまうのか。

広告

 しかしこのような重要な問題が暴動にも発展せずスルッと通ってしまいそうなのは、我ら臣民の間にも問題があるかもしれない。大体、異論・反論・オブジェクションに出てきそうな街のオバハンとかオッサンなどは、「女系天皇。いいんじゃないの。」「男女平等だしね。」くらいの解釈でのほほんとしている。判断材料が無いからだ。

 女系天皇を認めるということは、以降の皇室の性質が変わるということだ。

 それは、皇統の定義的にも、国際慣習上も、2000年続いた日本の天皇家が断絶することを意味する。

 天皇陛下は、国際的にはそれはそれはすごい位置におわす。
天皇≧法王>英国王の世界三大権威の頂点の一角であり、クリントンが飛行場に白タイ着けて迎えに行く唯三のお方のうちの一人であらせられる。

 現代日本人のみが、その歴史の重みや伝統の価値を省みることなく、自らの手でナショナル・アイデンティティの中枢を捨てようとしている。それは一度捨てたら2度とは戻ってこないものなのに、だ。

“有識者”の座長はこう言っている。
「私たちは歴史観や国家観で案を作ったのではない。歴史観は国会で議論すべき問題だ」
このような、歴史と国歌の根本を形づくる問題を、歴史観や国家観抜きにして、一体何によって議論したと言うのだ。寝言は寝て言ってほしい。

参考ページ。有識者メンバーのうさんくささについてはこちら。
Dr.マッコイの非論理的な世界 –  女系を認める気か?

知識、情報はここ。
天皇家の万世一系(男系)による皇位継承という伝統を守ろう!

天皇陛下の国際的地位や貢献についてはこちらが詳しい。
大人の無法地帯【Japan】-天皇の価値

ちなみに、最後のページで取り上げられている「ひうらさん」のエピソードは、ここにある。
九十九式: 国家とは何か


この記事の評価は:

うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (まだ評価されていません)
読み込み中...

コメント / トラックバック 5 件

  1. 匿名 Says:

    (自称)売国奴の朝日信者です。
    こんな人間なんで、貴方の皇位継承に対する考え方には絶対に賛成できないんですが、妥協案としてひとつ、提案があります。
    愛子様ほか宮家を創設する女性は(旧)宮家の男性としか結婚できないとしてはどうでしょうか。
    どうせ皇族は日本国籍も無く、それに伴う人権も当然存在しないので、この位の人権侵害はまぁいいでしょう。
    それに、この問題は結局、天皇家の(高貴な)Y染色体が遺伝するか否かという問題だけでしょう。
    それならば、我々の立場との中間点はここしかない様に思います。
    なお、この意見が気に食わなければ、削除してくれて全然かまいません。

    くそ生意気な売国厨

  2. にゃにゃ4 Says:

    11/23/2005 10:12 午前
    の匿名さま。

    女性天皇については、

    天皇家の万世一系(男系)による皇位継承という伝統を守ろう!

    の本文中に、

    『これまで皇統外(女系)天皇が即位したことは 125代中、一度もありません。
    あたりまえですが。

    これまで女性天皇が即位したことは 8人10代の例あります。ただしあくまで父系(男系)男子の即位が基本であり、父系(男系)男子が若すぎる、歳を取り過ぎているなど適切な年齢の父系(男系)男子がいない場合に即位していました。』

    との記述があります。

    現実問題として、皇太子殿下の精子を保存・雅子様の卵子と人工授精を繰り返して男子を誕生させる等の科学的方法を除けば、
    秋篠宮殿下が継承されるしかないような…

  3. 匿名 Says:

    話についていけてないみたいで恐縮なんですが、女性天皇って過去にあったと思うんですが?以下ははてなより無断転載です。

    推古天皇:
    第33代(592 – 628)歴代天皇で最初の女性天皇。

    聖徳太子を摂政とした。体制の維持整備、海外からの制度文物を積極的に導入。

  4. puniko Says:

    女系天皇には断固反対です。

  5. 宮本 Says:

    >>1
    削除はいたしませんが、どうして妥協しなくてはならないのかが分かりません。

    >>2
    女性天皇ではなく、女系天皇が問題なのです。さらに言を重ねると、この2つの違いが国民に周知されていないところが問題なのです。

    >>3
    補足ありがとうございます。

コメントをどうぞ

コメント
Follow me on Twitter